ドウェイン・ジョンソンが涙した理由
映画『ワイルド・スピード』シリーズなどのヒット作への出演で知られ、米Forbesが毎年発表している「世界で最も稼ぐ俳優ランキング」で、2019年に続き2020年も堂々の1位に輝いたドウェイン・ジョンソンが、先のアメリカ大統領選で民主党のジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領が勝利したことをうけて、めずらしく“男泣き”したことを自身のインスタグラムにアップした動画のなかで明かした。
今年9月、“バイデン推し”であることを公表したドウェインが大統領選で支持を表明するのは、彼の長いキャリアのなかで今回が初めてだった。バイデン次期大統領の勝利が確実になったと知った時は「つい感情的になって男泣きをしてしまった」そうで、「1回か2回、いや10回くらい泣いたかも」と冗談交じりに言うと、続けて涙した“本当の理由”についてこう語った。
「(バイデン次期大統領の当確を知って)感情的になってしまったのは、自分が投じた一票が選挙の結果にちゃんと反映されていると感じたからだ。いつだったか2人の幼い娘たちについて、妻のローレンと話をしたことがあった。それこそがまさに私の一票が意味するもの。私の一票は娘たちを代表しているんだ。
私の一票は、私と妻が娘たちに教えこもうとしている人間性、品位、原則と価値観を表している。私にかぎって言えば、善良でまともな人間であることの重要性を表している」
ドウェインには、現在の妻ローレン・ハシアンとのあいだに誕生したジャスミンちゃんとティアナちゃんのほかに、前妻のダニー・ガルシアとのあいだに生まれたシモーヌ・ガルシア・ジョンソンという、3人の娘がいる。「分断(Divide)」ではなく「団結(Unify)」を呼びかけるバイデン次期大統領が選挙に勝ったのはもちろんのこと、黒人とアジア系の血を引くハリス次期副大統領が初の女性副大統領となることについても、恐らく3人の娘がいる父親として感慨深いものがあったのだろう。
ちなみに、これまでの大統領選ではずっと沈黙を貫いてきたにもかかわらず、今回、バイデン次期大統領に投票することを公表したのは、「黙って傍観しているだけではいけないと思った。“I Voted(投票しました)”と書かれたステッカーの写真をインスタグラムに投稿するだけでは、十分ではないと感じたからだ」と説明している。 (フロントロウ編集部)