ケイト・マーラ主演の学園社会派ドラマ『A Teacher』
ドラマ『A Teacher(ア・ティーチャー)』は、米Huluで11月10日から配信が始まったドラマで、初回は3話同時に配信された。本作は、教師と生徒の間に芽生える恋愛という問題に焦点を当てているとして、配信直後から大きな話題を読んでいる。
主演は、映画『ファンタスティック・フォー』やドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で知られるケイト・マーラと映画『Love, サイモン 17歳の告白』や『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン。
「このシリーズには、性的なシチュエーションや性的意図を含んだスキンシップの描写が含まれており、不快感を与える可能性があります」というテロップから本編が始まる本作。主人公は、テキサス州の郊外で英語を教えている新任教諭クレア(ケイト・マーラ)。結婚している彼女は不妊に悩まされており、夫とはあまりいい関係とは言えない状況。
ある日彼女は、生徒のエリック(ニック・ロビンソン)から課外授業をしてほしいと頼まれ、その申し出を受け入れることに。クレアに惹かれているエリックは、クレアにたびたび拒まれながらも過剰なスキンシップを続け、クレアは流されるままに関係を深めていく。
教師と生徒が恋愛をするということについて考えさせられる『A Teacher』
長年にわたり、映画やテレビでは教師と生徒の恋愛が“タブーな恋”として描かれてきた。しかし成人が未成年と、とくに指導的立場にある教師が生徒と性的関係にあることは犯罪。多くの国で性的虐待として裁かれる。
MeToo運動によって人々の問題意識が深まっている今、教師と生徒を「娯楽」として描く行為は見直されるべき時がやってきており、そんななか、『A Teacher』という作品が誕生した。
『A Teacher』を見ると、本作が、“教師と生徒の性的な関係が犯罪である”としていることは歴然。ただ本作では、「犯罪者」が小さくて美しい教師で、逆に「被害者」がたくましいスポーツマンだったら?先にキスしたのが被害者側の生徒だったら?生徒が同意年齢を過ぎて18歳になろうとしていたら?教師側が性的搾取者として生徒を操ったわけではなかったら?もしも2人が本気で恋をしていたら?といった疑問を投げかけて視聴者の感情を揺さぶり、それでも虐待は虐待なのだという事実を突きつける。
そんなドラマ『A Teacher』の日本配信は未定。アメリカでは今後順次、配信が行なわれてく予定。(フロントロウ編集部)