『ファンタビ』降板騒動が「カリブの海賊」にも飛び火?
2018年公開の映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続き、最新作にも出演予定だった俳優のジョニー・デップが同シリーズから事実上“解雇”された騒動が、ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。
まずは、今回の騒動をおさらいしよう。すでにご存じの方も多いと思うが、先日、元妻アンバー・ハードへのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を報じた英紙との名誉毀損裁判でジョニーが敗訴したことをうけて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの製作・配給元であるワーナー・ブラザースがジョニーにグリンデルバルド役を辞退するよう要請。それに応じたジョニーは、後日、自身のインスタグラムに投稿した直筆のメッセージを通じて、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板したことを発表した。
ジョニーは以前からアンバーに対して暴力を振るったことを否定しており、改めて身の潔白を証明するために上訴する考えを明らかにしているが、今回の裁判で敗訴したことがキャリアに深刻な影響を与えるという見方も。
なかでも危ぶまれているのが、ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」。というのも、ディズニーランドの親会社で映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを製作するディズニーは、ほかの映画会社や企業と比べてクリーンなイメージを重視する傾向が強いことで知られているから。
フロリダ州オーランドのディズニーワールドや、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド、東京ディズニーランドにある「カリブの海賊」は、それぞれ2006年から2007年にかけて、ジョニーが主演を務めたディズニーの映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに合わせて一部内容が変更され、ジョニー演じるジャック・スパロウなどの登場人物が登場するようになった。
少々、話が飛躍しすぎている気もするが、ディズニーと並ぶ大手映画会社のワーナー・ブラザースが、たった1日とはいえ、すでに最新作の撮影にも参加していたジョニーに降板を求めたことは、業界をも揺るがす出来事であったことから、一部のファンのあいだで「カリブの海賊が降板騒動の余波を受けるかもしれない」と懸念する声があがっている。
ちなみに、カリブの海賊は過去に「性差別的」という理由で、海賊が村の女性を追いかけ回すシーンに手が加えられたことがあるほか、2018年にも同じく性差別的という理由で女性がオークションにかけられるシーンが変更になっている。(フロントロウ編集部)