16歳でTikTokフォロワー約1億を誇る
2019年夏にTikTokを始め、1年足らずで、それまでフォロワー数世界最多だった“リアル・バービー人形”ことインフルエンサー兼シンガーのローレン・グレイを抜き去ったチャーリー・ダミリオは、現在なんとフォロワー数9,900万以上を誇る。このままいけばフォロワー数が1億人を突破する日も遠くないと思われるけれど、そんな彼女はたったの16歳。
大人であっても約1億人にフォローされるのは精神的ストレスを伴うけれど、まだ10代の彼女がその状況に足を踏み入れ、さらにインターネット上で深刻化する多くの誹謗中傷を投げかけられる悪影響を心配するファンは多い。チャーリー自身も、10月にインスタグラムライブの中で「これは私の見た目についてコメントしてくる男性たちに捧げる」とし、「私のことについてとやかく言われるつもりはない。いろいろなことに目をつぶってきたけど、私はまだティーンエイジャーだし、何百万人もの人たちから自分の見た目について言われるのはすごくフラストレーションが溜まる」と、誹謗中傷をする人々に対して明確なメッセージを送っている。
外見に対する誹謗中傷に悩むチャーリー
そんな彼女の姉であるディクシー・ダミリオもTikTokerとして人気を誇り、約4,400万のフォロワーがいる。2人は姉妹でポッドキャスト『Charli and Dixie: Two Chix』を配信しているのだけれど、そのなかでチャーリーが、女性が自信を持つことが妨げられていると憤りをあらわにした。
チャーリーとディクシーによると、人前に立つ人々には、昔のほうが可愛かった、(外見が)劣化した、などといった誹謗中傷が多いという。「私にどうしろって言うの?」と言うチャーリーは、「今の自分の外見が嫌い。今は昔の私みたいになりたい。でも当時の私は、その外見が嫌いだった。じゃあどうしろって言うの?ただ悲しんでろって?」と続ける。
たった16歳の少女が、すでにあの頃の外見に戻りたいと感じさせられていることには、心が痛む。さらに外見に対するコメントが続くかぎり、当時も自分が嫌いで、でも過去の自分に戻りたいという悲しいループは続くことになる。
自信を持ったことでさらに誹謗中傷が
チャーリーのこの発言を聞いたディクシーは、チャーリーの外見に対する批判は、チャーリーが髪を切った後に向けられたものだと指摘。すると、チャーリーはそのヘアカットによって、自分の中に自信が生まれ、そのことによってさらに批判が増えたと分析した。
「あれは私に自信をくれたからだよね。(誹謗中傷をしてくる)みんなは、弱い私が好きなんでしょ。事実だよ。自信がある女性が怖いんだ」
チャーリーは、10月に配信したインスタグラムライブで、「これは私の見た目についてコメントしてくる男性たちに捧げる」としているため、誹謗中傷をしてくるのは男性が多いと見ているよう。
女性は男性以上に外形に対してコメントされ、さらに、自分に自信をつけるとネガティブな印象を持たれるというのは、チャーリーだけでなく多くの女性たちが直面している現実。女性たちから自信を奪うだけでなく、自信を奪われることによって女性たちが本来持っている能力を発揮できなくなるなど、悪循環が引き起こされる。そんな他人の自信を奪う誹謗中傷についてチャーリーは、「もしも何も良いことが言えないのであれば、何も言わないで」と苦言を呈した。(フロントロウ編集部)