大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』
2005年から続く大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』は、シアトルの大病院で働く外科医たちを、仕事に恋に人生に、様々な角度から描き出している作品。
日本では現在シーズン16が放送中で、『グレアナ』という愛称でも親しまれている。アメリカ本国での人気は凄まじく、エミー賞やゴールデン・グローブ賞など、数々の賞の受賞経験をもち、2020年11月19日にはアメリカでシーズン17が放送開始となる。
そんな本作でメインキャストとして登場した2人が、10年越しの大ゲンカを再燃させている。
イジー役とバーク役俳優の消えない確執
ケンカを始めたのは、シーズン1からシーズン3まで『グレイズ・アナトミー』に出演し、共演者とのトラブルにより降板したプレストン・バーク役のイザイア・ワシントンと、シーズン1からシーズン6まで出演したイジーことイザベル・スティーブンス役のキャサリン・ハイグル。
サンドラ・オー演じるクリスティーナのお相手、バーク役でレギュラー出演していたイザイアは、2006年に『グレアナ』の撮影現場でデレク・シェパード役のパトリック・デンプシーと口論中に、ジョージ役のT・R・ナイトを同性愛者への差別用語で呼び問題に。その後、2007年に『グレアナ』がゴールデン・グローブ賞のTVドラマ部門作品賞を受賞した夜に、「ゲイが好き。ゲイになりたかった。お願いだから僕をゲイにしてください」と皮肉まじりに発言して、メディアで大きく取り上げられたことによって降板を余儀なくされた。
当時カミングアウトしていなかったT・R・ナイトは、この騒動を機にゲイであることをカミングアウトすることに。そしてイザイアはドラマを去った後も「T・R・ナイトがクビになるべきだった」や「黒人だからクビにされた」などの発言を続けた。
一方キャサリンは以前より熱心なLGBTQ+コミュニティ支援者で、T・R・ナイトが被害を受けたときにはイザイアを真っ向から非難。2007年の騒動当時は、「人前で話すことをやめて」とイザイアをバッサリ切り捨てた。
ところが2020年11月になりイザイアは再びこの問題を取り上げ、キャサリンを攻撃。
イザイア・ワシントン、消えない怒りをTwitterで噴出
イザイアは自身のツイッターにキャサリンの写真を載せ、「この女はかつて、私は二度と公の場で話すことは許されるべきではないと宣言した。世界中が彼女の宣言に賛同し、65カ国語で私のクビを求めて抗議した。2007年に私がツイッターをやっていたら、私は決して言論の自由を行使することをやめなかっただろう」とコメントを添えた。
This woman once proclaimed that I should ‘never’ be allowed to speak publicly again. The world agreed with her proclamation back then and protested for my job and my head in 65 languages. I wish I was on Twitter in 2007, because I will NEVER stop exercising my free speech. pic.twitter.com/fQ6L1zfQRR
— The Tweet Sniper� (@IWashington) November 16, 2020
キャサリンに近い情報筋は米ETに、「キャサリンは親しい友人を2回擁護した。イザイアが公に彼をアウティングして差別用語で呼んだ時にね。それはヘイトスピーチであって言論の自由ではない。彼女は彼(T・R・ナイト)のために立ち上がったことを誇りに思っている。そしてキャサリンは今もこれからも、LGBTQ+コミュニティの擁護者でありアライであり続ける」とコメントした。
イザイアは、自身のツイートのコメント欄に書き込まれたキャサリン擁護のコメントに対し、中指を突き立てた絵文字で対抗。ツイッターでは依然として強固な態度を見せ続けるイザイアにキャサリンはどのような対応をするのか。その行く末に注目が集まっている。(フロントロウ編集部)