Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ
『トップガン マーヴェリック』でグースの息子ルースターを演じたマイルズ・テラーが、撮影について振り返った。(フロントロウ編集部)

30年以上ぶりの『トップガン』続編

 1986年の映画『トップガン』から、主役のトム・クルーズやアイスマン役のヴァル・キルマーが続投し、30年以上ぶりにスクリーンに帰ってくる『トップガン マーヴェリック』。本作では、トムが演じるマーヴェリックは、次世代のパイロットを育成する教官側となり、生徒として注目の若手俳優たちも出演。

 新キャストのなかでもとくに注目なのが、前作でマーヴェリックの相棒であり親友だったグースの息子であるルースター。マーヴェリックとルースターがどのような関係性になるのかは、気になるポイントの1つとなっている。

マイルズ・テラー、熱意の撮影

 そんなルースター役には、映画『セッション』で有名なマイルズ・テラーが抜擢。これまでも様々な映画に出演してきたとはいえ、本作の撮影に関しては、「撮影は1年にもおよんで、それは僕がこれまでに参加したなによりも長い」と、米Men's Journalのインタビューで振り返るマイルズ。また、アクション映画の撮影で使用されがちな“あれ”が、本作では使われなかったことを、熱意を込めて明かした。

 「『トップガン』ではグリーンスクリーンを使っていないんだ。すべてのショット、すべてのスタントは、みんなの仕事ぶり、本気の汗、僕たちが注ぎ込んだものの結果なんだよ」

画像: マイルズ・テラー、熱意の撮影

マイルズの心に残る“訓練”

 映画やドラマなどで、あまりに危険だったり過酷だったりするシーンを映像化するためには、グリーンスクリーンの前で人だけを撮影し、後から映像を合成することがある。“空”が舞台の本作でもそのような手法が使われてもおかしくないけれど、『トップガン マーヴェリック』はさすが気合いが違う。

 さらにマイルズは、そんな撮影のために、事前に訓練を積んでいた時の思い出を興奮ながらに話した。

 「撮影の前に3ヵ月間の飛行練習があったよ。その時間は、飛行機に慣れるのにも重要だったし、(重力加速度の)Gフォースへの耐性をつけるためでもあった。空中でのシーンは実際に撮影されたからね。訓練はセスナで始まり、その次は、Gフォース耐性が向上できるプロペラが1つの曲技飛行用飛行機エクストラ300に移った。さらに次には、L-39 アルバトロスに移って、そこでは民間版の(アメリカ海軍所属のアクロバット飛行隊)ブルーエンジェルスといえるザ・パトリオッツという人たちと一緒に飛んだ。
 いきなり、ザ・パトリオッツと一緒に僕が飛行機を自分で運転して、さらに3機の飛行機とフォーメーションを組んでたんだよ。クレイジーだったね。ジェット機が1機真上にいて、すごく近くて、左右にもいた。そしてそのフォーメーションのままループして、僕が操縦かんを握ってて、着地もしたんだ」

 『トップガン マーヴェリック』に出演できたというだけでも自身のキャリアに輝く経歴だけれど、その訓練を通してできた貴重な経験もまた、かけがえのない記憶になっているよう。映画『トップガン マーヴェリック』は、現在のところ、全米で2021年7月2日の公開を予定している。(フロントロウ編集部)

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