引越し先で不安を抱えていた少年
映画『デッドプール』シリーズで主演を務めるライアン・レイノルズが、映画のファンだという少年の誕生日にメッセージを贈ったという心温まるニュースが届いた。
ライアンが、カナダのサーモンアームに住むダミアン・スミスという9歳の少年のことを知ったのは、ダミアンの母親が、彼が抱えている不安を世間に公表したことがきっかけ。スミス家は最近、ブリティッシュコロンビア州のロウアーメインランドから同じ州のサーモンアームに引っ越してきたとのことで、ダミアンは新しい土地での生活に慣れるのに時間がかかってしまっているのだそう。
ダミアンは11月24日の自分の誕生日までに友達ができるかが心配で、誕生日が楽しみではなかったという。そこで、ダミアンの両親は、ダミアンにバースデーカードを送ってもらえないか、人々に呼びかけを始めることに。
すると、予想を上回るほどのバースデーカードやプレゼントが届いたそうで、「1,200通に達した時点で私たちは数えることをやめました」と母親は加NEWS1130に明かしている。「ダミアンへのプレゼントも100箱以上届きました。オーストラリアやアメリカ、カナダと、至る所から届いたのです」。
ライアン・レイノルズからもメッセージ
さらに、ダミアンが新しい引越し先で不安を抱えているという情報は、彼のお気に入りの映画だという『デッドプール』シリーズで主演を務めるライアン・レイノルズの耳にも届くことに。ライアンはダミアンにビデオメッセージを贈り、彼の誕生日を祝福した。
"I was in complete shock. It was really awesome." 9-yo Damien Smith is celebrating his bday today with +1200 cards from around the world & a message from @VancityReynolds. Damien recently moved to the Shuswap, & struggled to adjust, prompting his dad to ask for help. @NEWS1130 pic.twitter.com/diQFTidcDz
— Tarnjit Parmar (@Tarnjitkparmar) November 25, 2020
「君の話にすごく共感したんだ。僕も子供の頃に転校を経験したからね。それも、何度も。疎外感を感じていたことを覚えているよ。自分が孤独で、周りには見えていないんじゃないかって感じていたこともね。(周囲に)入って行けるまでに成長していくにつれて、苦しさだったり、何かに対して良くないことを感じたりするのは、自分がたった1人でいるように感じているからだっていうことに気がついたんだ」と、ダミアンと同じく引越し先で苦労したという自身のエピソードを交えながら語ったライアン。
ダミアンに世界中の人たちがプレゼントを贈ってくれたのは、世界には同じような経験をしてきた人たちがたくさんいて、その人たちが共感を示してくれたからだとした上で、ライアンは次のようにダミアンを励ました。「大切なのは、君は1人じゃないということなんだよ」。
ライアンはダミアンが経験している苦労を耳にして、真っ先に行動を起こしていたようで、ダミアンの母親は、誕生日の1ヶ月半前の時点でライアンからメッセージが届いていたことを明かしている。母親は加Castanetの取材に対し、誕生日までダミアンにこのことを黙っているのは大変だったとした上で、メッセージを観た時のダミアンの反応について、「息子の言葉で言えば、『ショックで身体が固まって』いました。テレビに誰が映っているかに気がついた時の息子の表情といったら、あれが見られてよかったです」と振り返った。(フロントロウ編集部)