アリアナ・グランデの説得力たっぷりな「始まり」と「今」
シンガーのアリアナ・グランデは、10月30日にリリースした通算6作目となる最新アルバム『ポジションズ(Positions)』が、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランド、ノルウェーなど世界各国のアルバムチャートで1位を獲得。タイトル曲の「ポジションズ」も米Billboardが発表するシングルチャートHot 100の1位に輝き、これをもって、2020年内に最も多くの楽曲が同チャートの1位を獲得したアーティスト(※)となるという快挙も成し遂げた。
※韓国のボーイズグループ、BTS(防弾少年団)とタイ記録。
インスタグラムのフォロワー数も2億800万人を突破し、「世界で最もフォロワー数が多い女性」の称号も手にしたアリアナ。名実ともに飛ぶ鳥を落とす勢いのアリアナの成功は、近年の実績からみても明らかだが、アリアナが、自分がどれだけ音楽界で“上り詰めた”かを証明するある投稿をして話題になっている。
それは、アリアナが幼い頃からずっと憧れていた、大先輩歌姫のマライア・キャリーと、ついに共演するチャンスを掴んだことにちなんだもの。
SNS上では、1、2ヵ月ほど前から、自分や誰か、何かの成長や進歩、もしくはその逆を比較して楽しむ『How It Started / How It's Going』と呼ばれる、「始まり」と「今」を表すビフォー&アフター的なインターネットミームが流行しているのだが、アリアナもこれに便乗。
2011年11月、当時17歳で、まだシンガーとして芽が出ていなかった自分が、何とかマライアに気づいてもらえないかと、「I love you(あなたが大好きです)」とつぶやいたツイートを「How it started(始まり)」としたアリアナは、シンガーのジェニファー・ハドソンと一緒に参加した、マライアとのコラボカバー曲「Oh Santa(オー・サンタ)」のビジュアルを「How it’s going(今)」として紹介。
how it started / how it's going#ohsanta friday @mariahcarey @iamjhud pic.twitter.com/P5DpfUIvNi
— Ariana Grande (@ArianaGrande) December 3, 2020
ツイートから9年後に、マライアと共演するという夢を実現したことを誇らしげにアピールした。
マライアとの“ホイッスルボイス・ハモり”を披露
これは、ユーモアを効かせたアリアナ流の「Oh Santa」のプロモーションの一環でもあったのだが、これまでの軌跡を見守ってきた昔からのファンたちは、アリアナの成長ぶりに胸を熱くしている。
もともとは、マライアが2010年に発表した楽曲のリメイク版である「Oh Santa」は、デビュー30周年を迎える“クリスマスの女王”マライアが、「災難続きだった2020年のクリスマスを救う」というコンセプトで制作されたApple TV+ 配信のクリスマス・スペシャル『Mariah Carey's Magical ChristmasSpecial』のサウンドトラックに収録。
マライア、アリアナ、ジェニファーの3大歌姫が、至極の歌声で魅了する「Oh Santa」には、世界に数人しかいない究極の裏声“ホイッスルボイス”の使い手として知られるマライアとアリアナが、驚異的な“‘ホイッスルボイスハモり”を披露する場面も。誰もがハッピーになれるこの曲は、クリスマスの定番ソングに仲間入りすること間違いなし。(フロントロウ編集部)
※『Mariah Carey's Magical ChristmasSpecial』の配信サービスの記載に誤りがあったため修正しました。