ジョン・レノンが亡くなって40年
伝説的なバンド、ザ・ビートルズのメンバーとして活躍しながら、反戦や平和運動などを積極的に行ない社会に影響を与え続けたジョン・レノンは、オノ・ヨーコと結婚したこともあり、日本人にとっても親しまれた存在。しかし、今から40年前の1980年12月8日に、自宅マンションへ帰宅途中にマーク・チャップマンによって銃殺された。
ジョンが亡くなったことは世界中で大々的に報じられ、今でもその時のことを鮮明に覚えている人が多いほど衝撃的なニュース。
2020年は、ジョンがこの世を去って40年。この40年という節目の年を迎える前に、同じくビートルズのメンバーとして活躍し、今もなお第一線で活動しているシンガーのポール・マッカートニーがジョンのことについて米New York Timesに話した。
ポール・マッカートニーがジョンについて語る
ジョンが亡くなって40年が経つけれど、「月日が経つうちに事件に対する思いは変化したか?」と問われると、ポールは「(ジョンの死について)考えるのは難しい。シナリオを頭の中で書き換えている。すごく感情的になってしまう。あまりにすごくて、考えられないくらいだ。爆発してしまうんだ。怒りや悲しみ以上になにを考える?唯一思い出せるのは、他の死別と同じように、唯一の出口は、ジョンとの良い関係を思い出すこと。だって無意味な死を乗り越えられないから。(ジョンの死は)考えられない。これは否定から来るものだと分かっている。でも、この件と向き合える唯一の方法は否定なんだ」と、40年経ってもポールの中ではジョンの死を消化することが出来ないと、その辛い心情を吐露した。
さらにポールは「ジョンは殺害された後、ニューヨークのフランク・キャンベルの葬儀場に連れて行かれたんだ。僕はよくその前を通る。その前を通る時は、『元気かい、ジョン?』『ハーイ、ジョン』って忘れずに言うんだ」と、いまだにジョンに挨拶をするということも語った。
ポールは自身のコンサートでもよくジョンを追悼しているけれど、実際には40年経ってもなお友人でありライバルであり、兄弟のようだったジョンの死を受け入れられないよう。ジョンの死から40年が経つ12月8日。ポールはどんな思いでこの日を過ごすのだろうか。(フロントロウ編集部)