『リジー&Lizzie』続編の制作が中止に…
ディズニーによる定額制動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて配信されることが、昨年、ディズニー公式ファンコミュニティイベントD23 Expoで正式に発表されたドラマ『リジー&Lizzie』のリブート版の制作が中止になったことが、主人公のリジー・マグワイアを演じる主演俳優ヒラリー・ダフ本人の口から明かされた。
以下、ヒラリーがインスタグラムにアップしたコメントを全訳したもの。
「私の人生においてリジーというキャラクターが存在することを本当に光栄に思っています。彼女は私を含め多くの人々に半永久的な影響を与えました。ファンの方々の彼女に対する忠誠心と愛情を見ることは、今日まで、私にとってとても大きな意味がありました。なんとかリブート版を実現させようと、たくさんの努力と話し合いを重ねてきましたが、残念ながら、みんなで最善の努力を尽くしたにもかかわらず、実現することはできませんでした。私はリジーの物語の続きを描くからには、現在のリジーの正直でありのままの姿をお見せしたいと思っています。それがキャラクターにとって相応しいことなのです。(続編が制作されていたら)彼女が素晴らしい女性に成長していたであろうこと、そして彼女と一緒に新たな冒険に出られたであろうことに思いを馳せながら、みんなで嘆き悲しみましょう。私もものすごく悲しい。でも、最善を尽くしたけど奇跡は起きなかった。2020年ってこういう年だったよね」
米Varietyによると、ディズニーも広報担当者を通じて声明文を発表。「『リジー&Lizzie』のファンは新しい物語にとても大きな期待を寄せています。その期待に応えられる自信がないかぎり、もしくはその確信が得られるまでは、(制作を)延期すべきだと判断しました。そして本日、予定されていたシリーズを前進させることができないことをキャストの代理人たちに伝えました」と、『リジー&Lizzie』の制作が中断になったことを認めたという。
すでに撮影も始まっていたのに一体なぜ?
ファンの期待を裏切る結果に終わってしまったドラマ『リジー&Lizzie』のリブート版。制作発表も行われ、すでに撮影も始まっていたのになぜこのようなことになってしまったのか?
じつは、『リジー&Lizzie』の続編をめぐっては、撮影開始後にテリー・ミンスキー監督と彼女のスタッフ数名が制作チームから外れるという騒動があったほか、新しい世代の視聴者も意識してかファミリー向けのコンテンツを重視するディズニーと、多少、子供に不向きな表現や描写が含まれようとも、“大人になったリジーのありのままの姿を届けたい”というヒラリー側の意見が合わず、これまでずっと両者の意見をすり合わせるための話し合いが行われていた。
また、不信感を募らせたヒラリーが配信先をHuluに変更することを求めるという出来事もあったが、実現することはなく、とうとう続編の制作そのものが頓挫することに。
ちなみに、『リジー&Lizzie』のリブート版が実現していれば、30代突入を目前に憧れの仕事であったデコレーターのアシスタントにつき、夢のような男性と交際し、絵にかいたような素敵なニューヨークのアパートに住むというリジーが描かれる予定だった。
制作中止のニュースに早くも大勢のファンから悲しみの声があがっており、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でおなじみの俳優ソフィー・ターナーも、ヒラリーのインスタグラムに「ノー、リジー!ノーーー」というコメントを残している。(フロントロウ編集部)