『羊たちの沈黙』のクラリスを主人公にした新ドラマ
『羊たちの沈黙』は、作家トマス・ハリスの小説に登場するキャラクター、ハンニバル・レクターを主人公にした1991年のスリラー映画。主人公のハンニバルことレクター博士は、著名な精神科医ではあるものの、人を殺害してはその臓器を食べるという異常な行為を繰り返し、「人食いハンニバル」などと呼ばれている殺人鬼。
映画『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じたのは、映画『2人のローマ教皇』や『日の名残』などのアンソニー・ホプキンス。アンソニーは『羊たちの沈黙』で見せた演技が高く評価され、アカデミー賞主演男優賞に選ばれた。
ハンニバルを主人公にしたスピンオフドラマは、2013年に米NBCよりマッツ・ミケルセンを主演に迎えたドラマ『ハンニバル』が放送されたけれど、その作品は『羊たちの沈黙』とは直接の関係がなかった。
そして先日、『羊たちの沈黙』の続編となる新ドラマ『クラリス』が米CBSより放送されることが発表された。
ドラマ『クラリス』は、獄中のレクター博士と交流していたFNIの訓練生、クラリス・スターリングを主人公に描かれる物語。『羊たちの沈黙』の1年後である1993年を舞台に、連続殺人鬼や性犯罪者たちの事件を捜査するクラリスと、ワシントンD.C.の政界の内幕が明かされていく。
そんなドラマ『クラリス』には、なんと映画『羊たちの沈黙』に登場した白いプードルが登場するという。
『羊たちの沈黙』で重要な役を務めた白いプードル
「プレシャス」という名がつけられたこの犬は、映画『羊たちの沈黙』で非常に重要な役を務めたプードル。猟奇殺人犯のバッファロー・ビルの家で飼われており、大切に育てられていた。
物語の内容からは想像もできないほど綺麗にトリミングされたこのふわふわな犬は、バッファロー・ビルに囚われてしまったキャサリン・マーティンの命運を握る鍵となり、多くのファンをハラハラさせた。
ドラマ『クラリス』のエグゼクティブ・クリエイターを務めるアレックス・カーツマンとジェニー・ルメットは、米ETとのインタビューで、なんとこのプレシャスがドラマに戻ってくることを告白! これは、往年の『羊たちの沈黙』ファンだけでなく、犬好きにまで嬉しいニュース。
米CBSの新作ドラマ『クラリス』は、2021年2月11日にアメリカで放送が始まる。(フロントロウ編集部)