トム・クルーズの“完ぺき主義”な性格が災いする
現在、イギリスで映画『ミッション:インポッシブル』の最新作の撮影を行なっている俳優のトム・クルーズが、新型コロナウイルスの感染予防対策を怠った現場スタッフに対して“大激怒”した事件について、匿名の関係者が米Peopleの取材に答えた。
フロントロウでもお伝えしたが、2メートル以上の対人距離を呼びかけるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保していなかったことに腹を立てたトムは、当該のスタッフに詰め寄り、大声で公開説教。その時、現場にいた誰かが音声を流出させたことによって、「(あのようなことは)もう二度と見たくない!二度とだ!!言われた通りにできなければ、お前はクビだ!ここにいるクルーの誰かがまた同じことをしてるのを目撃したら、お前はここからいなくなると思え!」と、ものすごい剣幕でまくし立てるトムの肉声を全世界の人が耳にすることになった。
このブチギレ事件がきっかけで、その後、“5人のスタッフが辞めた”という話もあるが、今回、Peopleの取材に応じた関係者は、「トムが最高の映画を作るために、どれほど熱心で集中していいるかを説明するのはものすごく難しい」と言うと、「『ミッション:インポッシブル』は彼にとって本当に特別な作品なんだ。(コロナ禍での撮影を実現させるために)トムは感染対策ルールを決める際にも協力した。だからこそ、それを破る者が出てきたら個人的に受け止めるのは当然だ。長年、『ミッション:インポッシブル』の撮影に携わってきたけど、(あの日まで)トムが声を上げるのを誰も聞いたことがなかったと思う。彼は大体いつも撮影にものすごく集中してるんだ。けれど、今回の撮影はいつもとは違う。彼はみんなの安全も確認しながら撮影に臨まなければならないんだ」と、トムを擁護。
さらに別の関係者は、「彼は完ぺき主義者で、ほかの人たちにも同じことを求めるんだ。仕事は彼にとって人生そのもの。プロフェッショナルに欠けるものを目にしたら、正さずにはいられないんだろうね」と、今回のブチギレ事件はトムの“完ぺき主義”な性格が災いしていると指摘した。
関係者からひとりの感染者を出すことなく、コロナ禍での撮影を無事に終わらせることに相当なプレッシャーを感じているというトム。そんな彼の思いを汲み取ってか、業界内からも世間からもトムの言動を擁護したり、称賛したりする声が多い。(フロントロウ編集部)