東京オリンピックにも出場予定のレデッキー選手
15歳でオリンピック金メダリストになり、これまでにオリンピック金メダル5個、世界水泳選手権では女子歴代最多の15個の金メダルを獲得しているケイティ・レデッキー選手は、現在23歳。東京オリンピックにも出場することが決定しているけれど、これまで様々なインタビューで、東京オリンピックが新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して延期になったことに理解を示してきた。
そんな彼女が、2021年の東京オリンピックに参加するうえで楽しみにしているのは、他の選手たちとふたたび会えることだという。これまでにロンドンオリンピックとリオデジャネイロオリンピックに参加したレデッキー選手は、オリンピック中の選手たちの生活について米Peopleのインタビューでこう話す。
「オリンピックでは、多くのアスリートと交流できるの。来年がどうなるかは分からないけど、いつもは(選手村などの)食堂で世界中から来たみんなと一緒に過ごす。すべてのアスリート、すべてのスポーツ、すべての国の人種のるつぼだね。
選手村で他の国の選手が、隣に座ってごはんを食べながら話したいって話しかけてくれることもあるし、私もそうやって交流したことがある。他の選手と一緒にバスに乗っているときには会話も弾んで、ピンを交換したりするの」
選手村での生活や選手たちに求める感染対策などは、例えば手洗いに加え、選手村の入村期間短縮の方針や数日ごとの検査などが発表されているけれど、レデッキー選手が話した“交流”の話を聞くと、“密”な行動がそこかしこで起こる様子がうかがえる。
オリンピック“終了後”にも様々なイベントがある
新型コロナウイルスが2021年にどのようになっているかは分からないとはいえ、東京オリンピックには200以上の国から、選手だけで1万人以上が集まる。さらにレデッキー選手によると、通常はオリンピックが終わった後に、さらに多くの人と交流する機会が増えるそう。
「たくさんの人に会う機会があるよ。とくにオリンピックが終わったあとのイベントとかで。セレモニーとか、オリンピック後に招待されるメディアイベントをはじめとしたイベントとかね」
12月上旬には、日本国内向けに販売されたオリンピックチケットのうち、約81万枚がキャンセルされたことが発表された。しかし、それでも360万枚以上が販売済みで、360万人が各々オリンピックの試合を観戦する場合の危険性も危惧されている。また、観客数の上限や海外からの観客の受け入れなどについては、来春までに判断するとされている。
どうなるかが予想がつかない東京オリンピックだけれど、実際に選手として参加したことのあるレデッキー選手の言葉からは、さらなる問題点が浮かび上がっている。(フロントロウ編集部)