一部から批判が寄せられている「WAP」
11月20日に待望のファーストアルバム『Good News(グッド・ニュース)』をリリースしたメーガン・ジー・スタリオンが、カーディ・Bとのコラボ曲「WAP」に一部の人たちから向けられている批判に言及した。
全米シングルチャートで首位を獲得したメーガンとカーディによる「WAP」は、日本語で「濡れたアソコ」という意味の「Wet Ass Pussy」の頭文字を取ったタイトルの通り、「アンタがヤってるのはこの濡れたアソコ/この濡れたアソコにバケツとモップを用意しな/濡れたアソコにアンタの全部を注ぎ込んで」などの大胆な歌詞が歌われており、保守的な人たちなど、一部の人たちから批判が寄せられている。
この曲で歌われる卑猥な歌詞をめぐっては、男性セレブからもそのあまりの大胆さに疑問を投げかける声があがっており、コメディアンのラッセル・ブランドが「WAP」について「フェミニストの傑作かポルノか?」を問いかける動画をアップして波紋を呼んだほか、ラッパーのスヌープ・ドッグは「もっとプライバシーや親密な時間を大切にしようぜ。自分から教えるのではなく、彼に見つけさせるんだ。それは君のプライドであり、所有物であり、ナイルの宝石なんだ。(秘密は)君だけが保持してるべきだ」と発言。とはいえ、スヌープは、90年代にかなり性的な内容を含むリリックをラップして人気を獲得したことで知られている。
メーガン・ジー・スタリオンが批判に反論
そうしたなか、メーガンは今回、英GQとのインタビューのなかで「女性たちが自分でセックスを掌握したいと思うことを、一部の男性(と一部の女性)が恐れるのはどうしてだと思うか」という質問に答え、「WAP」に寄せられているこうした批判について反論した。
「女性が主導権を握って、女性自身の身体の所有権を持つと、どうすればいいのか分からない人たちがいるってこと」と、「WAP」を批判する人たちについて語ったメーガン。
「男たちは長い間、自分たちがセックスを所有しているように思い込んできたと私は思っていて、そんななかで、今や女性たちが『これは私のため。快感が欲しい。私が欲しいのはこういうもので、ああいうのはイヤ』っていうことを言っているわけでしょ。それが男たちを震え上がらせているの」と彼女は続けて語り、「WAP」が批判されているのは、セックスや女性の身体は男性が主導権を握るものだと考えている男性たちを怒らせたからだと皮肉交じりに指摘した。
さらに、メーガンは「怒りや不安から生じているものだと思う。だって、どうして私の『濡れたアソコ』にムカつくわけ? 私のものなのに」と続け、自分の身体は自分が所有しているものであり、そのことについて歌っている楽曲に批判が寄せられていることが理解できないと語った。
先日、カーディの夫であるオフセットも「WAP」の力強い歌詞について擁護しており、先輩ラッパーであるスヌープから批判された際には、「俺は女性のビジネスに干渉したりしないから、ああいう風に口出しする男が大嫌いなんだ。俺たち男性ラッパーも同じことを曲にしてる。男性が女性に対してとやかく言うことはできない。なぜなら、彼女たちはものすごくパワフルだからだ。今や社会進出してる女性は大勢いる。その邪魔はしちゃいけない」と彼に反論し、妻であるカーディーの肩を持った。(フロントロウ編集部)