『ターミネーター2』のせいで「娘は俳優とは結婚しないと思った」
これまでに映画『ターミネーター』シリーズをはじめとする数々のヒット作に出演し、2003年から2011年にかけてカリフォルニア州知事を務めた元政治家でもある俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが、娘のキャサリン・シュワルツェネッガーが結婚相手に“俳優”を選んだと知って驚いたことを、米Yahoo!主催の映画『キンダガートン・コップ』のリユニオン(再会の集い)で語った。
ご存じの方も多いと思うが、今年8月、アーノルドにとって初孫であるライラちゃんを出産したキャサリンの夫は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ジュラシック・ワールド』などの主演作で知られる超売れっ子俳優のクリス・プラット。つまり、現在、アーノルドとクリスは義理の父と息子という間柄にある。
しかし、結婚前からクリスの人柄を称賛してきたアーノルドだが、正直、キャサリンが自分と同じ俳優と結婚するとは思ってなかったそうで、その理由についてこう説明した。
「私は娘たちのことを本当に誇りに思ってる。キャサリンは“勝者”だ。でも、娘が俳優と結婚するなんて思ってもみなかった。娘は映画のセットに連れてかれ、建物を爆破したり、人を殺したりする場面を見せられて、うんざりしてると思ったんだ。ほかの息子や娘たちはみんな楽しんでくれたけど、キャサリンだけは違った。彼女は(自分の出演作のうち)最初の何作品か見て、毎回、泣いていた」
自身が出演する作品はあまり子供向けではなく、どちらかというと“ハード”なものが多かったことから、そのせいでキャサリンが「俳優という職業にネガティブなイメージを抱いている」とどこかで思っていたというアーノルドは、キャサリンにトラウマを与えた作品として『ターミネーター2』の名前を挙げた。
「『ターミネーター2』の撮影中、(元妻の)マリア・シュライバーがよく子供たちを連れて現場に遊びに来てたんだ。その時、特殊メイクで顔の半分以上がなくし、光った目をした私の顔を彼女(キャサリン)は見てしまった。私の顔を見るなり、パニックになって彼女は泣き叫んだ。私がなんであんな顔をしていたのか、当時の彼女はまだ理解していなかったからね。そんなこともあったけど、結局、キャサリンは俳優と結婚した」
この時の経験が多少なりともトラウマになったことは事実だと思うが、恐らく成長するにつれて、父親の仕事について理解したことで“克服”したのだろう。そんな父親の心配をよそに、現在、キャサリンは俳優の夫と幸せな結婚生活を送っている。
ちなみに、アーノルドは義理の息子となったクリスについて、「クリスは素晴らしい男だ。すごく親しみやすいし、なにより娘にとって本当に、本当に最高の夫なんだ。それに、私にとっても最高の義理の息子だ」と大絶賛している。(フロントロウ編集部)