『007』シリーズの主題歌を担当するにあたり賛否両論があった
2021年4月に公開が予定されている『007』シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に主題歌「No Time To Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)」を提供したビリー・アイリッシュが、『007』のような人気シリーズの主題歌を担当することのプレッシャーについて振り返った。
ビリーは先日、兄で「No Time To Die」を共作したフィニアス・オコネルと共に、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のスコアを担当している映画音楽家のハンス・ジマー、元ザ・スミスのギタリストであるジョニー・マーと米Varietyの企画で対談。そのなかで、同作の主題歌を担当することにあたって周囲から賛否両論が寄せられていたことを明かした。
「音源が出るまでに、ビリーが(主題歌を)歌うということが発表されたんですよね」とフィニアスはビリーが主題歌を担当することが発表された当時を振り返っている。「それって二重のリスクがあると個人的には思っていて。というのも、人々は実際に手元に届いた作品ではなく、アーティストに対する先入観で判断するわけです」と彼は続けて語り、実際に音源をリリースする前から、ビリーが主題歌を担当するという事実に対して批判も寄せられていたことを明かした。
先入観は持つべきではないとビリー
「あれはツラい時期でした」とビリーも自身が主題歌を担当することに賛否が寄せられていた当時について回想。とはいえ、自分が担当することに否定的な意見を持つファンの気持ちも理解できるとして、「怒るということはしませんでした。気持ちは理解できるので。誰しもが、お気に入りのシリーズ映画のテーマソングに望むイメージを持つものでしょう。その気持ちは私にもわかります」とビリー。
ビリーは「ですが、私はオープンに考えるのが好きで、それまで閉ざされていたようなことに関しては、尚更それが当てはまります。先入観に縛られない人たちは素敵だと思います。私自身はいつもそうしてしまうので」として、何事も先入観に囚われないことが大切だと指摘。
「何かが起きるということを耳にした時、私は『そんなの馬鹿げてる。ありえない。うまくいくはずがない』と思ってしまいます。大切なのは、心をオープンにして耳を傾けてみることで、そうすれば、『本当のこと言っていい? 私が間違ってた。これメチャクチャいい』と思えるのです」と続け、心をオープンにして一度触れてみることで、新しいものの魅力を発見できると語った。
「No Time To Die」を含め、「My Future」、「Therefore I Am」と今年に入ってから3曲の新曲をリリースしているビリーは先日、2021年2月26日にApple TV+で配信が開始する自身のドキュメンタリー映画『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』が世に出るタイミングで、何らかの重大なお知らせとリリースを行ない、イメチェンをしてアーティストとしての新たなチャプターを始めることをファンに予告している。(フロントロウ編集部)