ブルース・ウィリス主演映画『ダイ・ハード』
クリスマス・イブの夜に、ブルース・ウィリス演じるマクラーレン刑事がテロリストに立ち向かう映画『ダイ・ハード』。1988年に公開された本作は、そのド派手なアクションと手に汗握る展開で今なお多くのファンに愛されている。
世間では「クリスマス映画」という評判がつきすぎて、なんと公式が本作をクリスマス映画風に紹介する動画まで生み出されたほど。
そんな『ダイ・ハード』について、主演のブルースは米コメディイベント、コメディ・セントラル・ローストで「クリスマス映画じゃないってば!」とこの件をネタにしていたが、監督の方は完全にクリスマス映画であることを認めているよう。
ジョン・マクティアナン監督、『ダイ・ハード』はクリスマス映画だと認める
マクティアナン監督は最近、アメリカ映画協会(AFI)のインタビューに応え、『ダイ・ハード』の制作秘話について明かした。監督によると『ダイ・ハード』は、1946年に公開されたクリスマス映画の古典、『素晴らしき哉、人生!』にインスパイアされて作られた作品だという。
『素晴らしき哉、人生!』は、子どもの頃からずっとツキに見放されながらも希望を捨てずに生きてきた主人公ジョージが、あるクリスマスに人生最大のピンチに追い込まれ、絶望の末に自殺を図ろうとするも、そこに現れた“守護天使”に助けられ、再び人生の喜びを取り戻すというストーリー。
ジョージは自殺しようとした時、守護天使に「自分が生まれなかった世界」を見せられた。その世界では妻や子もおらず、悪い銀行家が街を乗っ取り、全てが荒れ果てていた。それを見た主人公は自殺することをやめ、もう一度生き直すことを決心する。マクティアナン監督は、そんなストーリーラインに感銘を受けたのだとか。
監督は「『ダイ・ハード』をクリスマス映画にするつもりはありませんでした。しかし、(作品から)生まれた喜びが(『ダイ・ハード』を)クリスマス映画にしたんだ。私が言えることはそれだけです」とコメントした。(フロントロウ編集部)