制作中の『TWD』映画版
2010年から続く大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』では、人気キャラクターでも突然殺されたり、いなくなったり、はたまた復活したりする展開でファンを楽しませてきたけれど、主役のリックを演じるアンドリュー・リンカーンがシーズン9で卒業した時には、さすがに驚いた視聴者も多かった。
しかしリックが主役である映画の制作も発表されたため、多くのファンが、『ウォーキング・デッド』の世界を高音質のなか大画面で見られる日を楽しみに待っている。映画制作が発表されたのは2018年で、当初は2019年に撮影開始を予定していたけれどスケジュールに変更が出て、さらに2020年は新型コロナウイルスのパンデミックが発生。
とくに進展がないまま2年が過ぎたけれど、2020年12月にアンドリューが米AP通信のインタビューで、2021年春の撮影開始を目指していることを明かした。
『TWD』映画版はR指定作品に?
2020年8月には、ドラマのショーランナーであり、映画の脚本を原作者のロバート・カークマンとともに進めているスコット・M・ギンプルが、「私達は今、磨いて、微調整して、実験しているところです。研究しているんです。いろいろと遊んできて、今は責任があります。(中略)私達にはまだ分からない。だからまだ研究しています。まだふざけることができます。まだ遊んでいるんです」と、みんなで楽しみながら構想を練っていると話していた。
しかし、ウォーカーと呼ばれるゾンビが存在する荒廃した世界が舞台の『ウォーキング・デッド』といえば、かなりグロテスクなシーンが多いことも特徴の1つ。ドラマはアメリカで、17歳未満には適さないというTV-MA指定となっている。そして映画でもそういった映像は避けられないと見られるため、ある規制がかかってしまいそうだ。
エンタメ関連の裏情報をたびたびレポートしている記者のダニエル・リッチマンによると、『ウォーキング・デッド』の映画は、“厳しい”R指定になりそうだという。
厳しいR指定というと、18歳未満は視聴できないR18が予想できる。
スコットは映画のR指定の可能性について、2020年12月の米Comicbookによるインタビューで、「(『ウォーキング・デッド』の映画は)その時間をドラマに使ってくれた人々を喜ばせなくてはいけないけれど、全員を呼べるようにするというような犠牲は払えない」と話しており、R指定を覚悟しているよう。しかしそのなかで、R15指定だった映画『LOGAN/ローガン』について言及しており、年齢制限がどれになるかはまだ不明。
また、「『アベンジャーズ/エンドゲーム』は数年にわたるシリーズの集大成だったけど、ただふらっと見に行った人も楽しめたはずだよ」というコメントを続けており、ドラマを見ていない人でも楽しめるような作品にすることを狙っているよう。
映画に関しては、ダナイ・グリラ演じるミショーンが出る可能性も高いとみられている。様々な点から、詳細が気になるところ。(フロントロウ編集部)