キアヌ・リーブスが、アカデミー賞作品賞に輝いた有名作品への出演を断っていた。その理由とは?(フロントロウ編集部)

キアヌ・リーブス、ストーン監督作品の候補だった

 10代の頃から俳優として活躍し、アクションからラブコメ、SFからアニメーション作品まで、多岐にわたるジャンルに出演してきたキアヌ・リーブス。彼の出世作である『スピード』の続編には、脚本に惹かれなかったという理由から出演を断っており、オファーがあったものはなんでも引き受けるというスタンスなわけではないことは分かるけれど、これまでの出演作を振り返ると、ものすごく選り好みするタイプでもないことが感じられる。

 しかしそんなキアヌは、ある有名作品への出演を断った過去があった。その作品は…、1986年に公開された『プラトーン』。

画像: ⓒORION PICTURES / Album/Newscom

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 オリバー・ストーン監督による『プラトーン』は、第59回アカデミー賞作品賞と監督賞に輝いた1作。実際にベトナム戦争に兵士として出兵していた経験を持つストーン監督が、自身の経験を基に脚本を書き上げ、そのリアルな内情や兵士たちの葛藤、善と悪とはというテーマを克明に描いた。

キアヌ・リーブスが『プラトーン』出演を断った理由

 キアヌには、主演チャーリー・シーンが演じたクリス・テイラー役のオファーがされていたという。しかしあることが理由で断られたと、オリバー監督が米EWに明かしている。

 「(作品の)暴力性が理由でキアヌは断った。彼は暴力的なものはやりたくなかったんだ」

 これまでに多くのアクション映画に出演してきたキアヌだけれど、現実にあった戦争を扱った作品の暴力性には前向きになれなかったのだろうか。キアヌといえば、ハリウッドきっての良い人として知られる一方で、娘の死産、元恋人の交通事故死を経験してきた過去がある。

 本を出版するといった芸術的な活動もしてきており、トーク番組に出演した際に“人は死んだらどうなるか?”と聞かれた時には、「愛する人たちが寂しがるっていうことは確かだね」と、哲学的であり核心をついた返答をしていた。

画像: キアヌ・リーブスが『プラトーン』出演を断った理由

キアヌ・リーブス、2021年のメッセージ

 そんなキアヌは、2021年のアドバイスとして、ファンにこのようなメッセージを送っている。

 「他人を尊重しようとしてみるんだ。人生を最大限に謳歌しようと努力し続け、この状況でもそれを得るための方法を見つけて。同時に、尊敬を忘れずに。人々とつながる方法を見つけてほしい。できればでいいから。つまり、…生き延びてくれ」

 世界各地で、人々の対立によって様々な出来事が起こっている。キアヌの思いには、考えされるところがあるのではないだろうか。(フロントロウ編集部)

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