ネイル業界にも広がる“クリーンビューティー”
世界の47ヵ国で発売される、米ネイルブランド「エッシー(Essie)」は、クリアな発色と上質なツヤ感という確かな品質を誇りながら、自宅でも簡単にサロン級の仕上がりが楽しめると、日本でも大人気のネイルカラー。
人気セレブたちにも愛用者が多く、イギリス王室のキャサリン妃がエッシーの162番「バレエシューズ」を愛用しているのは有名な話。ほかにも、トップメゾンの「オスカー デ ラ レンタ」や「プロエンザ スクーラー」のランウェイにも起用されるなど、プロからも高い評価を得ている。
そんなエッシーが、今回、全製品の処方を全面的にリニューアルすると発表。2021年からは、動物由来の成分を一切使わず、8つの化学物質を取り除いた「ヴィーガン処方」のマニキュアだけを生産するとして、ネイル業界でも大きな話題となっている。
人、動物、環境に優しい「自然派ネイル」に転換
米WWDによると、今後エッシーが除外する8つの成分は、ホルムアルデヒド、トルエン、フタル酸ジブチル、ホルムアルデヒド樹脂、カンファー、エチルトシルアミド、キシレン、リン酸トリフェニル。
エッシーのジェネラル・マネージャーを務めるキャロリン・ホルバ氏は「私たちのネイルの色が、どのようなものか正確に知っている消費者がいるため、最高の品質を保つ必要があった」と語り、ブランドの基準値を満たす商品を完成させるのに、数年以上かかったと明かしている。
これらの成分変更は、エッシーが展開するコレクション「Gel Couture」や「Treat Love&Color」などを含む全商品に適用されるそう。しかし、新たに生産される商品から適用されるため、しばらくの間は旧処方のマニキュアが店頭に並ぶこともあるという。そのため、新しく購入した商品が「ヴィーガン処方」の対象であるかどうかを確認したい場合は、エッシーのカスタマーサービスに連絡するよう、ホルバ氏は呼びかけている。
エッシーの新処方いち早く試したいという人は、2019年に登場したエッシーの新コレクション「エクスプレッシー(Expressie)」がオススメ。ホルバ氏によると、これらの商品はすでに新しい処方が適用されているという。
ネイル業界でも広がりつつあるクリーンビューティーの波。30年以上続く老舗ブランドが転換したこともあり、ますます自然派ネイルへの注目が集まりそう。(フロントロウ編集部)