笑って、泣ける、新感覚ミュージカルコメディ
ある日突然、他人の心のうちを聞くことができるようになった主人公のゾーイ。しかもその気持ちは言葉ではなく歌で聞こえてくる! オフィスや家、そして街を歩いていても、人の心の声が歌となって流れてくるという、笑って泣ける新感覚のミュージカルコメディ・ドラマ『ゾーイの超イケてるプレイリスト』が3月25日より日本初放送される。
あらすじ
サンフランシスコに拠点を置くIT技術開発会社SPRQ Pointで、コーダーとして勤めているゾーイ・クラーク。上司のジョーンを除いては全員が男性社員で紅一点のチームの中で才能を発揮しながら仕事に邁進する日々を送っている。ハードな仕事の疲れからなのか、しばらく頭痛が続いていたゾーイは、母親に勧められて病院でMRI検査を受けることになった。閉所恐怖症の彼女は不安な気持ちを抱えつつ装置の中へと通される。ドクターは、ゾーイをリラックスさせるために装置内で音楽をかけてくれるが、そこから流れてきた曲は「♪何てことだ、地震から始まって…」という歌詞で始まるロックの楽曲。ついにゾーイの不安が頂点に達した瞬間、突然大きな地震が発生し、装置と繋がっていたパソコン内の音楽プレイリストが全てゾーイの頭の中にアップロードされてしまった。地震はすぐに収まったが、病院からの帰り道、なんと隣を歩いていた見ず知らずの女性が、「♪ひとりぼっちになりたくない」といきなり彼女に向かって歌い出す。やがて周囲の人々までもがミュージカルのように派手に踊り出しはじめる。あらゆる人が彼女の周りで歌を歌い踊りるという突然の異変に混乱したゾーイが隣人で音楽に詳しいモーのもとに駆け込むと、モーは、ゾーイが他人の頭の中を垣間見る不思議な能力を得たのではないかと仮説を立てるのだった…。思いがけず人の心の声が歌や踊りとなって見えるという特殊能力を得てしまったゾーイは、やがて前向きに事態を受け入れ、周囲に影響を与えていく…。
実体験をもとに誕生したドラマ
『ゾーイの超イケてるプレイリスト』はじつは、ドラマ『ゴシップガール』のプロデューサーであるオースティン・ウィンズバーグの家族に起きたとてもプライベートな体験がもとになっている。
ウィンズバーグの父親は、劇中のゾーイの父親と同じPSPという難病で数年前に他界。ウィンズバーグは、「わずか1年間で父は、バイタリティに溢れた外向的な人から植物人間に近い状態になってしまいました。体を動かす能力を失い、右手だけしか動かすことしかできませんでした。急速に体重も減り、話すこともできなくなりました。父が生きた最後の6ヶ月間、父の脳の中ではどれだけのことが理解されていたのか、情報をプロセスできていたのかさえも分かりませんでした」と辛い過去を語っている。
彼はその時から、いつかこの体験を物語として書くことになるだろうと思っていたそう。そして今回、父親とのことを振り返りながら、人の心の悲しみや喜びを感じ取れたらどんなにいいだろうと考え、家族が直面した苦難を、美しくて楽観的で、希望に満ちたストーリーへと見事に昇華させた。その体験が、人の心に寄り添うという大きなテーマに深みを与えながら全体のバックボーンとしてシリーズを支えている。
ガールズドラマの制作陣たちが大集合
『ゾーイの超イケてるプレイリスト』では、ドラマ『ゴシップガール』に脚本家として参加したオースティ ン・ウィンズバーグが第1話と最終話を含む全4話の脚本を担当したほか、初回パイロット版では、ゴールデングローブ賞受賞ドラマ『GIRLS/ガールズ』や、エミー賞受賞ドラマ『アグリー・ベティ』のリチャード・シェパードが監督とエグゼクティブ・プロデューサーを担当。さらに、アナ・ケンドリック主演のHBO®Maxオリジナルドラマ『Love Life』で製作総指揮を務めたポール・フェイグが、本作でも製作総指揮を務める。
振付は『ラ・ラ・ランド』のマンディ・ムーア!本作でエミー賞を受賞
たとえ曲名を知らなくても、見ているときっとワクワク楽しくなってしまうような圧巻のダンスシーンが次々と登場する『ゾーイの超イケてるプレイリスト』。本作の魅力のひとつであるコリオグラフィーを担当したのは、映画『ラ・ラ・ランド』の振付師であるマンディ・ムーア! プライムタイム・エミー賞に7回もノミネートされたことがあるマンディは、本作で、2020年のプライムタイム・エミー賞スクリプテッド作品部門の振付賞を受賞した。
『glee/グリー』や『ピッチ・パーフェクト』のキャストが出演
ビートルズの「ヘルプ!」、シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」、ローリング・ストーンズの「サティスファクション」といった往年の名曲から、デスティニーズ・チャイルド、ボン・ジョヴィ、ケイティ・ペリーやジョナス・ブラザーズまで、ポップス界を代表するアーティストたち楽曲の数々で彩られるゾーイの毎日。
各エピソードで流れるそんなヒット曲を表現力豊かな歌と踊りでパフォーマンスするのは、舞台やミュージカルドラマでキャリアを積んできた、歌やダンスを得意とするキャストたち。
ゾーイ役を演じるジェーン・レヴィは、歌と共にダイナミックなダンスも披露し、小柄ながらパワフルなエネルギーを秘めたゾーイのキャラクターを好演。ゾーイの隣人・モーには『glee/グリー』に登場したトランスジェンダーのユニークことウェイド役で一躍脚光を浴びたアレックス・ニューウェルが抜擢され、愛嬌たっぷりに、そしてパワフルに、ドラマに花を添える印象的な演技を披露している。ゾーイの同僚で親友でもあるマックスを演じるのはスカイラー・アスティン。映画『ピッチ・パーフェクト』シリーズのジェシー役で知られているけれど、本作でもキレのあるダンスと、その歌唱力を存分に発揮しており、ゾーイの心に聞こえてくるマックスの歌には、ぜひ注目。
そのほか、ゾーイの父・ミッチを演じるピーター・ギャラガーや、ゾーイの上司ジョーン役のローレン・グレアムら海外ドラマのベテラン俳優陣も、歌にダンスにと、ドラマの見せ場を盛り上げている。日本語吹き替え版では、ゾーイの声に花澤香菜、マックスの声に福山潤がキャスティングされた。
<作品情報>
ドラマ『ゾーイの超イケてるプレイリスト』
海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて2021年3月25日(木)より独占日本初放送決定
[二カ国語版]毎週木曜22:00 ほか [字幕版]毎週木曜24:00 ほか
(フロントロウ編集部)