アーミー・ハマーが流出した動画について言及
男性同士の淡いひと夏の恋を描いて大ヒットした映画『君の名前で僕を呼んで』で、ティモシー・シャラメの相手役を務めた俳優のアーミー・ハマーが、プライベートで使用するインスタグラムのアカウント、いわゆる裏アカから流出した動画のなかで、誤解を招く「不適切な表現」を使用したことを謝罪した。
事の発端となったのは、アーミーと複数の女性とのやりとりが記されたダイレクトメッセージ(DM)の流出騒動。流出したメールには、SM願望に加え、食人願望やレイプ願望といった性的願望を持っていることを感じさせる内容のものも含まれていたことから、その“ヤバさ”にファンが騒然とする事態に。アーミーは流出したDMは「デタラメだ」と主張しているが、この騒動がきっかけで、新作映画『Shotgun Wedding(原題)』への出演を辞退した。
しかし、この件はこれで終わりではなかった。その後、アーミーのものと思われるプライベートな動画や写真が次々と流出。出どころは、アーミーがごく親しい友人や知人にだけ共有しているインスタグラムの裏アカとされており、そのなかのひとつである女性との情事を匂わせる内容の動画が波紋を呼んでいる。
問題の動画には、セクシーな下着姿で四つん這いになる姿が映っており、「えっと…(とても正当な理由で別れた)僕の元妻が、子供を連れてアメリカに戻ってくることを拒否しているから、(3人が暮らす)ケイマン諸島にまた戻らなきゃいけなくなった…最悪だよ。でもいくつかの希望の光もある。たとえば、また“ミス・ケイマン”とヤれるとかね」というコメントが添えられていたのだが、この「ミス・ケイマン」という表現がマズかった。
表現より、コメントの内容にひっかかったという人も多いと思うが、ここでの問題点はアーミーが使用した「ミス・ケイマン」という名称。ミス・ジャパンやミス・ユニバースなど、ミスコンの優勝者を「ミス・〇〇」と呼ぶが、ケイマン諸島にもミスコンを勝ち抜いて「ミス・ケイマン」の称号を手にした女性がいる。しかし、アーミーが「ミス・ケイマン」と称したのは、ミスコン優勝者のミス・ケイマンとはまったくの別人。現役のミス・ケイマンはアーミーと面識もないのに、アーミーの情事の相手としてネット上で拡散され、とんだ風評被害を受けることになってしまったのだ。
事態を重く見たミス・ケイマン・コンテストを主催する委員会は声明を発表し、「アーミー・ハマー氏が投稿したとされる動画で、露出度の高い服装をした女性を『ミス・ケイマン』と呼んでいることは我々の耳にも届いています。この動画に強い不安を感じています。動画に映っているのは現役のミス・ケイマンではなく、ミス・ケイマン・コンテストとも無関係です」と否定すると同時に、「我々はハマー氏に問題の動画をアカウントから削除することを求めます」と要求した。
それを受けて、アーミーは地元紙のCayman Compassに謝罪文を掲載。「私のプライベートなインスタグラムから盗まれた動画に映っている人物は、ミス・ケイマンではないことを明確にしたいと思います。私が試みた愚かなユーモアのせいで、誤解を生んでしまったことを心からお詫びします。現役のミス・ケイマンだとほのめかすつもりはまったくありませんでした。私とは一切面識のないミス・ケイマンと組織委員会の方々に心よりお見舞い申し上げます」と、自身の行動がこのような事態を招いてしまったとして謝罪した。(フロントロウ編集部)