シンガーのジャスティン・ビーバーが、約7年前の2014年に逮捕された時のことを振り返ると同時に、過去の過ちから更生した今だからこそ「伝えたいこと」を自身のインスタグラムに綴った。(フロントロウ編集部)

ジャスティン・ビーバーが「逮捕騒動」への思いを綴る

 前作『Purpose(パーパス)』以来、約5年ぶりとなるニューアルバム『Changes(チェンジズ)』を2020年にリリースし、音楽活動を本格的に再開したシンガーのジャスティン・ビーバーが、2014年、当時19歳で飲酒や薬物影響下での運転をした容疑で逮捕された時のことを自身のインスタグラムで振り返った。

 以下、ジャスティンのメッセージの全訳。

 「7年前の今日、僕は逮捕された。それは僕にとって最高の時ではなかった。人生のあの地点にいた時のことを僕は誇りに思っていない。僕は傷ついていて、不幸で、混乱していた。怒りのままに行動し、誤った方向へと導かれ、みんなから勘違いされ、神様に対して怒っていた。それから、(暖かい気候の)マイアミには不釣り合いなレザー製品ばかり着てた。僕が何かを悟るまでのあいだ、神様が僕に長い道のりを歩むという試練を与えたといっても過言ではない。神様はあの時も今と同じくらい僕のすぐ近くにいた。『過去を振り返ることで、神様が君にどれだけの変化をもたらしたのか思い出してほしい。恥によって君の“今日”を台無しにしてはいけない。自分を許し、君の人生が花開くのを見守って』。これが僕からみんなへの励ましの言葉だ。みんなのことを心の底から愛してる」

 「レザーの服を着すぎ」と自虐的かつユーモアのあるツッコミを挟みつつ、実際に辛く険しい道のりを歩んできた人間だからこそわかる、“金言”ともいえるアドバイスを残したジャスティン。

 10代前半でデビューして以来、音楽業界のトップを走り続けるジャスティンだが、順風満帆な音楽人生を送る一方で、若くして地位と名声を手にしたがために精神面で不調をきたしたり、薬物中毒に陥ったり、その結果として素行の悪さが目立つようになって世間から総スカンを食らったり、約2年間にわたる“暗黒時代”を過ごしたこともある。

 この逮捕騒動はまさにその暗黒時代の真っただ中に起きた。

画像: 2014年に捕まった時の逮捕写真。

2014年に捕まった時の逮捕写真。

 ジャスティンは、当時の自分が置かれた状況について、2019年にインスタグラムに投稿した長文のメッセージのなかで、「まわりの大人たちが僕のために何もかもすべてやってくれたから、僕は“責任を持つ”ということの根本すら学んだことがなかったんだ。そして18歳になった時、僕は自分が使いたい放題使える何十億という大金を持つ一方、実際の社会で通用するスキルは何ひとつない人間に成長してた。これって正直かなり恐ろしいことだよね。20歳で僕はみんなが考え得る最悪の選択をしまくって、“世界で最も愛される人”から、“世界で最もバカげていて、批判されてばっかりの嫌われている人”になった」と、冷静に分析している。

画像: ジャスティン・ビーバーが「逮捕騒動」への思いを綴る

 そして、その後、改心して再び新たなスタートを切ったジャスティンは、2018年にモデルのヘイリー・ビーバーと結婚。現在は妻の支えもあってより一層安定した生活を送っており、一度失ったファンの信頼を取り戻している。(フロントロウ編集部)

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