俳優のレオナルド・ディカプリオが、新たにアメリカ大統領に就任したジョー・バイデン大統領に対し、気候変動の問題に対応してほしいと懇願するオープンレターをインスタグラムを通じて公開した。(フロントロウ編集部)

レオナルド・ディカプリオがジョー・バイデン大統領にオープンレター

 映画『タイタニック』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで知られる俳優のレオナルド・ディカプリオが、ジョー・バイデン新大統領に向けたオープンレターを自身のインスタグラムで公開。

 「今こそ気候変動に立ち向かうべき時です。今日、私は世界のビジネスや政治、労働、環境運動のリーダーたちに加わり、アメリカ合衆国大統領であるジョー・バイデン大統領に対し、私たちや科学が必要としている気候におけるリーダーになってくれることを求めます」とレオナルドはインスタグラムにコメントして、バイデン大統領に宛てて気候変動への対応を求めるオープンレターを投稿した。

画像: レオナルド・ディカプリオがジョー・バイデン大統領にオープンレター

 バイデン新政権は気候変動の問題に積極的に取り組んでいくと見られており、大統領に就任したその日には、ドナルド・トランプ前大統領が離脱していた、地球温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」に再び署名している。

気候変動への対応を求める

 レオナルドは、バイデン氏が大統領に就任したことを祝福した上で、「目の前にあるタスクは膨大なものです。壊滅的な地球の健康危機や、経済危機に立ち向かい、そのなかでアメリカを結束させていくことが早急に求められているのです」とオープンレターを始めている。

 続けて、「Covid-19から回復し、世界的な経済を立て直していくなかで、我々は気候変動に対しても行動を起こさなければなりません。実際問題、これらは別々の課題ではなく、1つの同じ問題です。人類史上において、気候危機に立ち向かわなければいけない決定的な10年間になります」とレオナルド。

画像: 気候変動への対応を求める

 「あなたは、人類を崖っぷちから救い出した『気候の大統領』として記憶に残ることもできます」とレオナルドは続けている。「世界のエネルギー体系を化石燃料からクリーンエネルギーに変え、同時に、豊富な雇用を創出したり、有害な汚染を減らしたり、そうした過程のなかで、経済や人種、健康の不平等に立ち向かうことができるのです」。

 「大胆なリーダーシップを執ることで、私たちは、より良いものへと立て直し、共に新しい世界を創り出すことができます。就任初日にパリ協定に再加盟したことで、あなたはアメリカ合衆国を正しい方向に進めたのです」と綴ったレオナルドは、オープンレターを次のように締め括った。「我々の子供や孫たちには、この時を、世界が救われた瞬間として見てもらう必要があるのです」。

 オープンレターには、レオナルドに賛同した人々の名前が記されており、そのなかには、アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾス氏や、俳優のマーク・ラファロ、ナタリー・ポートマン、ズーイー・デシャネルらの名前も含まれている。

 1998年に環境保護団体「レオナルド・ディカプリオ財団」を立ち上げるなど、レオナルドは長年にわたって積極的に環境問題に取り組んでいることで知られ、2019年には、現在18歳の環境活動家であるグレタ・トゥーンベリ氏を「僕らの時代のリーダーになった」と称賛している。(フロントロウ編集部)

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