シャイア・ラブーフからの「虐待」を告発したFKAツイッグス
2020年12月、FKAツイッグス(33)が元交際相手で映画『トランスフォーマー』シリーズなどで知られるシャイア・ラブーフから受けた「虐待」および「性的暴行」を告発。
ツイッグスは、2018年に『ハニー・ボーイ』での共演がきっかけで交際を始め、2019年5月頃まで交際していたシャイアから、交際中にシャイアから執拗な身体的・精神的虐待や性的暴行を加えられたとして、破局から1年以上が経った2020年12月に入り、米ロサンゼルス裁判所に提訴。ツイッグスは、シャイアが性病に感染していることを知りながら、自身に病気をうつしたとも、New York Timesに話した。
ツイッグスはNew York Timesに対して具体的な被害についても告発しており、シャイアについて支配的だったとした上で、何か少しでも気に入らないことがあると夜通し自分を叱責することがあったことや、就寝時にベッドで洋服を着ることも許されず、アザができるまで強く腕を掴まれたこともあったなどと語った。
FKAツイッグスがシャイアとの交際で感じていた恐怖を告白
今回、ツイッグスはルイス・セローによるポッドキャスト『 Grounded With Louis Theroux』に出演して、シャイアと交際していた当時に感じていた恐怖について改めて語った。
番組に出演したツイッグスは、シャイアからの精神的な虐待を告発することに決めた理由について、「社会における大きな問題で、一般的なものでありながら、どういうわけか、それについては話そうとしていない」からだと説明した上で、支配的なシャイアとの交際を振り返った。
ツイッグスによれば、交際を始めたばかりの頃には「ハネムーン」のようなラブラブな期間があったものの、その期間が「どれだけ素晴らしい状況になるかという指針になった」としたうえで、「自分が良い子でいたら(手に入るものだという)基準になった」と、逆にその“幸せな期間”が、のちの自分に影響を与えたことを示唆した。
「ウェイターや誰かに親切にすれば、私がイチャついていると思われたり、他の誰かと交際しているのではないかと思われたりしました。ただパスタを注文した時ですらそうでした」とツイッグスはシャイアの行き過ぎた束縛について振り返り、「彼からは、私は彼がどういう人間なのかを知っているのだから、もし自分を愛しているなら、男と目を合わせるなと言われました。私は4ヶ月間、そういう現実の中にいました」と、シャイアからは他の男性と目を合わせてはいけないと言われていたと明かした。
また、ツイッグスによれば、シャイアは「キスの回数」も数えていたといい、もしもシャイアが満足のいく回数に達していなければ、「彼は口論を始め、何時間も私を叱責して、私を世界で最低の人間であるかのように思わせて」きたと彼女は告発している。
「自分の身に起きるとは思ってもみませんでした」とツイッグス
「私にできることといったら、自分が50歳になって子供ができた時のことを想像して、自分がどんなことのために立ち上がったかを考えるということだけでした」と、告発に至った経緯について説明した上で、「まったく予想だにしていなかったことでした。こんなことが自分の身に起きるとは思ってもみませんでした」と語ったツイッグス。
「年を取って私に娘ができたら、『こういうことが私に起きて、私はそれに対処したの』と伝えたいです。周囲の目前で傷を癒すことや、多くの人に見られながら対処していくことは大変なことですが、私ならできると思っています。大人の女性ですし、自分にはそうすることができます」とツイッグスは続け、著名人である自分が回復していく過程を見せることで、乗り越えられる問題だということを示していきたいと語った。
番組の中で、ツイッグスはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされていることも告白しており、ロックダウン中には、真夜中にパニック発作を起こして目を覚ましてしまうこともあったという。当時はシャイアと別れることは「まったく不可能」なことだと考えていたといい、「支配されていると感じていましたし、とても混乱していました。気分も沈み、自分は価値が低いと感じていた」と振り返った。
FKAツイッグスは、カムバックシングルとなる新曲「Don’t Judge Me」を日本時間1月27日午前4時にリリースすることを発表している。(フロントロウ編集部)