新たな制作者によって作られた『マンダロリアン』
『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』は、ディズニーのストリーミングサービスであるディズニープラスの目玉作品になるほどの人気を博している。本作には昔からのファンにはたまらないキャラクターやアイテムが数多く登場し、また、これまでに『スター・ウォーズ』シリーズを見たことがない視聴者もそのストーリーによって楽しませている。
そんなシリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス監督は、自身の映画制作会社ルーカスフィルムを2012年にディズニーに売却したため、『マンダロリアン』にも、はたまた2015年から2019年にかけて制作された映画『スター・ウォーズ』続3部作にも携わっていない。
ジョージ・ルーカスが『マンダロリアン』の現場を訪問
そんなルーカス監督が、『マンダロリアン』についてどう感じているのかは、誰しもが気になっていたところ。しかし2020年1月17日に、『マンダロリアン』の制作総指揮を手がけるジョン・ファブローが、ルーカス監督が撮影現場に足を運んでいたことを報告。
『マンダロリアン』からの最大のヒットキャラクターと言っても過言ではなく、登場後は世界をメロメロにしたベビー・ヨーダ(ザ・チャイルド)を抱っこするおじいちゃんのような姿を見せた。
この2ショットはブレブレにもかかわらず、もちろん多くのファンの心を打った。ルーカス監督が現場を訪れたのは、これが最初で最後だったのかは明らかでないけれど、『マンダロリアン』のセカンド・ユニット・ディレクターであるサム・ハーグレイブは、監督が現場へ来た時は「クレイジーだった」と、米Colliderのインタビューで明かした。
「僕はそこにいたんだけど、別のステージで働いてたんだ。でも(ルーカス監督がいたところを)通りすぎる時に、彼がそこにいるのを見たよ。リアルヨーダが登場したかのように感じた。というか、彼はそんな感じだった。でもその日は、シリーズを通したすべてのエピソードよりも、他のどんな日よりも、人が多かった。彼がステージにいるコミコンにいるような感じだった。クレイジーだったね」
サムが言う“リアルヨーダ”とは、ルーカス監督が、最も有名かつ強力なジェダイ・マスターであり、ジェダイ・オーダーのグランド・マスターであったヨーダのような存在感を放っていたということだろうか。
いずれにせよ、シリーズの生みの親から、その彼が制作した作品を見て育った世代へと、バトンは引き継がれているよう。(フロントロウ編集部)