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主演映画の撮影のためにスコットランドに滞在しているヴァネッサ・ハジェンズ。ロックダウンの真っただ中にもかかわらず、連日外出する姿に現地の人々から批判が噴出。一方でヴァネッサの行動を擁護する声も。(フロントロウ編集部)

ヴァネッサ・ハジェンズ、ロックダウンの最中に外出し物議

 ディズニーチャンネルのオリジナル・ムービー、『ハイスクール・ミュージカル』でブレイクした俳優のヴァネッサ・ハジェンズは、2018年に公開されたNetflixのクリスマス・ロマコメ映画『スイッチング・プリンセス』が大好評で、2020年のホリデーシーズンには第2弾となる『スイッチング・プリンセス: もう一度スイッチ!』が公開。

 正式には明かされていないが、現在、スコットランドでシリーズ第3弾となる作品の撮影を行なっているといわれている。

 2020年の12月から現地入りして撮影に励み、12月14日に迎えた32歳のバースデーやクリスマス、年末年始もスコットランドで過ごしたヴァネッサ。現地での生活の様子をインスタグラムでたびたび公開しているけれど、そのなかには、観光名所に足を運んで撮影したとみられる写真もいくつかある。

 スコットランドを含むイギリスでは、新型コロナウイルス変異株の拡大による感染者数急増に伴い、年明けから2月中旬を目途に3度目のロックダウンが実施されている。

 市民たちには厳しい外出自粛要請が出されているが、そんななかで、さまざまな場所を訪問している様子のヴァネッサに、一部の現地の人々からブーイングが起こっている。

 ツイッターでは、スコットランド在住のユーザーによる「私たちは政府からの要請で外出を制限されているのに、彼女はまるでパンデミックなんか起きていないかのように出歩きまくって、インスタ用の写真を撮ってる。映画の撮影で来てるのはわかるけど、これはちょっと…」、「ヴァネッサは、なんでスコットランド中を訪ねて回ってるの? 私はエジンバラに住んでいる家族に会いに行って窓越しに挨拶することすらできないのに」といったコメントが相次いだ。


ヴァネッサの行動を擁護する人も

 ヴァネッサの行動が、“セレブだったらパンデミック禍のルールを破ってもお咎め無し”という誤解を招きそうなダブルスタンダード(二重基準)の顕著な一例だと不満を漏らし、「家に帰れ!」と辛らつな言葉を浴びせる人がいる方で、ヴァネッサはとくに悪い事などしていないと擁護する人たちも。

 彼らは、そもそも政府は、ロックダウン中であっても、心と体の健康のために日常的に散歩やウォーキングなどをすることを許可しており、ヴァネッサの行動はその範囲であると考えている。

画像: ヴァネッサの行動を擁護する人も

 さらに、ヴァネッサが出演する映画がスコットランドで撮影されることにより、コロナ不況にあえぐ地域の人々に職や収入を与えてくれているのだから、その寄与についても考慮するべきだという意見も。

 SNS上でも大きな影響力を持つ、いわゆるインフルエンサーでもあるヴァネッサが観光地を紹介してくれたことで、「スコットランドのPRにつながっている」のだから、良いではないかと唱える人もいる。


議論が思わぬ方向へ…

 これに対し、反対派は、ヴァネッサがおもに映画の撮影を行なっているロケ地の「ニューバトル・アビー・カレッジ」から、彼女の写真に写っていた赤い橋「フォース・ロード・ブリッジ」までは、距離にして約3キロもあり、徒歩で6時間かかることから、明らかに散歩の範囲ではないではないと主張。

 ただし、これに関しては、ロケ地がすでにフォース・ロード・ブリッジにより近い場所に移動したらしいという情報もある。

 議論が白熱すると、今度は、スコットランドで撮影を行なっている映画はほかにもあるのに、「ヴァネッサばかりが非難の標的になるのはおかしい。女性差別だ」と、最初の論点からは少々ずれた意見を口にする人も。

イギリスで撮影をしている『The Batman(原題)』のロバート・パティンソンや、『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズにも「同じように『帰れ!』と文句を言うべき」だと、性別間で人々の反応に大きな差があると指摘する声が上がった。

画像: 左:『ミッションイン・ポッシブル』の7作目と8作目を同時に撮影するトム・クルーズ、右:リバプールで『The Batman』の撮影に励むロバート・パティンソン

左:『ミッションイン・ポッシブル』の7作目と8作目を同時に撮影するトム・クルーズ、右:リバプールで『The Batman』の撮影に励むロバート・パティンソン

 ちなみに、パンデミックの最中にイギリスで映画の撮影を行なった著名な女性セレブはヴァネッサだけでなく、ニコール・キッドマンも12月初旬まで北アイルランド・ベルファストで歴史スリラー映画『The Northman(原題)』の撮影を行なっていた。

画像: 議論が思わぬ方向へ…

 この際、ニコールは、「美しい都市に私を温かく迎え入れてくれた皆さんありがとう」と、現地の人々から手厚い歓迎を受けたことを報告しつつ、撮影の合間に訪れた観光地とみられる場所の写真をインスタグラムでいくつか公開していたが、ロックダウン中ではなかったこともあってか、ヴァネッサのように批判が集中するということはなかった。

(フロントロウ編集部)

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