MCU『エターナルズ』でファストスの夫を演じたハーズ・スレイマンが、制作陣への感謝や、残念に思ったことを明かした。(フロントロウ編集部)

『エターナルズ』の同性カップル

 2021年10月に公開を予定しているマーベル映画『エターナルズ』では、アンジェリーナ・ジョリーがセナを演じ、ついにMCU入りした。また他にも、『ゲーム・オブ・スローンズ』で有名なキット・ハリントンやリチャード・マッデンが、それぞれブラック・ナイトとイカリスを演じるなど、キャスト陣に注目が集まっている。

 しかし何と言っても、ブライアン・タイリー・ヘンリーとハーズ・スレイマンのカップルの存在感は大きい。ブライアンが演じるのは、ファストス。数千年前から地球に住みつき、人間と共存している種族であるエターナルズの1人で、発明家。そしてハーズが演じるのは、ファストスの夫であり、建築家。

画像: ブライアン・タイリー・ヘンリー(左)とハーズ・スレイマン(右)

ブライアン・タイリー・ヘンリー(左)とハーズ・スレイマン(右)

 『エターナルズ』では2人のキスシーンもあり、同性同士のキスシーンはMCU初となる。

ハーズ・スレイマンの思い

 映像業界で同性愛カップルを描くことは普通のことになってきているとはいえ、MCU作品では初めてのことであり、やっぱり嬉しい気持ちになってしまうもの。キスシーンの撮影では涙を流した人もいたそうで、自身もゲイであるハーズは、制作陣からは温かな気持ちを感じたという。

 一方で、俳優として少し悔しいような、残念なような気持ちを抱いたこともあったそうで、米NewNowNextのインタビューで、こう話した。

 「これは僕の初めてのマーベル映画だからね、もちろん楽しみだよ。誇りに思われるものになると感じてる。マーベルがこれまでに成し遂げてきたことを思うと、僕はすごく誇らしい気持ちになるね。制作陣は、大きな思いやりを持ってこの件と向き合ってくれて、ファストスは映画のなかでも重要な1人だ。僕は彼の夫で、建築家。僕たちには1人の子供がいる。僕がスーパーヒーローだったら良いのにとは思うけどね。アラブ系のムスリムでゲイをオープンにしている俳優がスーパーヒーローを演じられたらさ?それが待ちきれないな」

画像: ハーズ・スレイマンの思い

 MCU作品にこのようなカタチで参加できたことは嬉しいけれど、スーパーヒーローは自分が演じたかった! そんな気持ちは、充分に想像できる。

 ちなみに『エターナルズ』には、アラブ系ではないけれど、パキスタン出身のクメイル・ナンジアニが、エターナルズのキンゴを演じる。キンゴは、人間界でひっそりと暮らしていたらボリウッドの大スターになってしまったという設定で、ボリウッド映画に欠かせないダンスを踊るシーンもあるよう。

 そんな『エターナルズ』を監督するのは、中国出身のクロエ・ジャオ監督。日本のマンガが好きである監督は、「私はマンガに深くて強いルーツを持っています。それは『エターナルズ』にも少し持ち込みましたよ。東洋と西洋の結合をより進めることを楽しみにしてるんです」と、明かしている。(フロントロウ編集部)

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