※この記事には『ブリジャートン家』シーズン1のネタバレが含まれます。
『ブリジャートン家』のキーパーソン、“レディ・ホイッスルダウン”
配信開始から28日間の視聴世帯数が8200万を突破するというNetflixのオリジナルシリーズ史上最高の成績を叩き出した歴史ロマンス劇『ブリジャートン家』。
ロンドン社交界で熱い視線を集めるブリジャートン家の8人の兄弟姉妹が、“真実の愛”を追い求める姿を描いた米作家ジュリア・クインによるロマンス小説シリーズ『ブリジャートン シリーズ』を原作とする同作は、シーズン2の制作が春からスタートすることも発表され、今後ますますメガヒットシリーズへと成長する兆し。
現代社会とはかけ離れた、煌びやかな社交界に生きる貴族たちのお話だけど、どこか共感してしまうキャラクターたちや、胸を焦がすようなせつない恋愛模様、過激なラブシーンなどが口コミで話題となり、SNSを中心に人気が拡大した『ブリジャートン家』。
同作には、物語の“語り手”として、“レディ・ホイッスルダウン”という名の謎の女性コラムニストが登場。
レディ・ホイッスルダウンは、社交界におけるあらゆる情報に精通しており、社交界新聞にゴシップを提供しては、人々を翻弄している。
この設定は、ブレイク・ライブリーやレイトン・ミースターといったスターを輩出した米CWの大ヒットドラマ『ゴシップガール』によく似ていると話題に。そのため、『ブリジャートン家』は、“時代劇版『ゴシップガール』”とも称されている。
レディ・ホイッスルダウンの正体はキャストたちにも内緒だった
英語版では、『メリー・ポピンズ』や『サウンド・オブ・ミュージック』といった名作映画への主演で知られる大御所俳優のジュリー・アンドリュースが声を担当している、レディ・ホイッスル・ダウン。
シーズン1を通して、ブリジャートン家の次女エロイーズや英国王の妻シャーロット王妃が、その正体探しに奔走するレディ・ホイッスルが、じつは、落ち目の名家フェザリントン家の内気な性格の三女で、エロイーズの親友でもあるペネロペだという衝撃の事実が、最終エピソードで、シーズン2に続くクリフハンガー的に明らかに。
今後、一体どうなってゆくのかと視聴者たちの好奇心を煽るが、じつは、この展開は、シーズン1の撮影中、キャストたちには内緒にされていた。
ネタバレ対策が徹底している
全8作からなる『ブリジャートン家』の原作小説『ブリジャートン シリーズ』では、第4作目の『恋心だけ秘密にして(原題:Romancing Mister Bridgerton)』まで、レディ・ホイッスルダウンの正体がペネロペだということは明かされない。
ドラマのキャストたちが、撮影前もしくは撮影中に小説版の第4作目まで読んでいれば、その情報を知っていることになるが、キャストたちの多くはまだそこまで辿り着いていなかったようで、ほとんどがレディ・ホイッスルダウンの正体を知らなかったという。
シャーロット王妃役のゴルダ・ローシュウェルが『The Netflix Afterparty』で語ったところによると、ショーランナーのクリス・ヴァン・デューセンは、レディ・ホイッスルダウンが誰であるかという、“お楽しみ”をとっておくため、なんと、偽の台本を作り、キャストたちに配布。
ゴルダは、「私たちは本当のエンディングが書かれた台本を受け取ってないないの。キャストたちは、(レディ・ホイッスルダウンの正体が誰か)よくわかっていなかった」と明かしている。
ペネロペ役、レディ・ホイッスルダウンの正体は「ネットで知った」
そんな現場での徹底した対策から、ペネロペ役を演じる二コラ・コーグランでさえも、自身が演じるキャラクターがレディ・ホイッスルダウンの正体であるとは知らなかったそう。
撮影前から原作小説は読み進めていたものの、よりペネロペという役について知りたいと考えた二コラは、原作小説のファンたちが集うネットフォーラム(掲示板)などで情報収集。そのなかで、じつはペネロペこそがレディ・ホイッスルダウンの“中の人”だと知ってしまい、腰を抜かしたという秘話を『The Netflix Afterparty』で話した。(フロントロウ編集部)