30周年を迎える『羊たちの沈黙』
映画『羊たちの沈黙』は、1991年に公開されたスリラー映画。著名な精神科医にして、殺害した人間の臓器を食べるという異常な行為を繰り返す猟奇殺人犯でもあるハンニバル・レクター博士と、連続殺人事件を追うFBI訓練生のクラリス・スターリングの奇妙な交流を描いた。
そんな本作は2021年のバレンタインデーをもってアメリカの公開から30周年を迎える。それを記念して、主演のジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが米Varietyの『Actors on Actors(アクターズ・オン・アクターズ)』でリモート再会。
『羊たちの沈黙』の撮影秘話や思い出話に花を咲かせ、ジョディは当時アンソニーに感じていた思いを明かした。
アンソニー・ホプキンスが「すごく怖かった」とジョディ・フォスター
ジョディは、アンソニーの演技を目の当たりにした際に自分がどれだけ彼に怯えていたかを思い出し、笑いながら「あなたの演技のせいで、あなたが怖かった」とコメント。
「きちんと話をする機会がないまま台本読みの時が来て、私たちは部屋の反対側から(挨拶代わりに)手を振り合う程度でそれぞれ席に座った。そしてあなたがハンニバル・レクターの演技を始めた途端、部屋中が冷気に包まれたかのような気がした。引き裂かれた感じがして、すごく怖かった。ある意味、私たちは恐怖のあまりお互いに話すことができなかったかのようだった」と続けたジョディ。
一方アンソニーの方も「君に話しかけるのは怖かったよ。『彼女はオスカーを獲ったばかりじゃないか』って」と、1988年の映画『告発の行方』で、アカデミー賞の主演女優賞を獲得したばかりのジョディに対して恐怖心を抱えていたことを明かした。
そんな『羊たちの沈黙』は現在、続編としてクラリスを主人公にしたドラマ『クラリス』の放送が決定している。『クラリス』は2021年2月11日にアメリカのCBSで放送開始。(フロントロウ編集部)