スーパーボウルのCMで『シザーハンズ』復活
ジョニー・デップとティム・バートン監督という黄金タッグの第1作目である映画『シザーハンズ』の“続編”が31年ぶりに誕生! そんな豪華企画が実現されたのは、現地時間2021年2月7日。そう、NFLの頂上決戦スーパーボウルのCMで。
スーパーボウルはその視聴率からCM放送料も超高額で、毎年、30秒の枠に大手企業が5億円以上を支払ってきた。そして、アメリカの自動車メーカーであるゼネラルモーターズの高級車ブランド、キャデラックのCMに登場したのは、90年版で主演を務めたジョニー・デップ…、ではなくティモシー・シャラメ。
ティモシーが演じたのは、なんと、ジョニーが演じたエドワード・シザーハンズの息子エドガー!
ティモシー・シャラメによるシザーハンズ
個性派俳優として知られるジョニーが演じたキャラクターの息子を、これまた若手のなかで個性派として群を抜いた存在感を放つティモシーが演じたことには、ファンからも大歓声。そしてその母親役は、オリジナル版でヒロインのキムを演じたウィノナ・ライダーが再演するという、胸が高鳴る展開となった。
「これは両手がハサミの男の子の物語。違う、あの人のことではない…」
そんなナレーションから始まった映像では、キムの息子である心優しきエドガーが、ハサミの手によって日常生活に苦戦する様子が映し出される。そんな息子を見たキムは、あるプレゼントを贈る。それは、キャデラックの最新モデルであるLYRIQ(リリック)。
リリックは完全電動SUVで、高速道路での完全ハンズフリー運転支援システムのSuper Cruise(スーパークルーズ)が搭載されており、エドガーでも運転しやすいというわけ。
映像の最後に2人が帰っていく街並みは、『シザーハンズ』のカラフルな家並みを彷彿とさせ、オリジナル版のエンディングの切なさとは別の感情を揺さぶられる。
この映像について、『シザーハンズ』のバートン監督もコメントしており、「自分が誇りに思う作品が生き続け、30年後であっても、時間とともに発展するのはレアなことです。エドガーが新しい世界を生きているのを見られて嬉しい!(元からの)ファンも、エドワード・シザーハンズを初めて知った人も楽しんでくれることを願っています」と、ポジティブな反応を寄せた。
ちなみにティモシーは、ジョニーが過去に演じた『チャーリーとチョコレート工場の秘密』のウィリー・ウォンカを演じるのではないかというウワサがある。ティモシー版『シザーハンズ』の映像がファンを沸かせた今、その可能性はさらに高くなったかもしれない。(フロントロウ編集部)