感染対策をしたうえで撮影中の『TWD』
『ウォーキング・デッド』シーズン10のボーナスエピソードの放送が数週間後に迫り、最終章となるシーズン11の撮影も開始された。新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年と違って、現在、アメリカ映像業界は様々な対策を講じたうえで、撮影や編集などを進めている。
『ウォーキング・デッド』の撮影現場ではどのような対策が取られているかについては、ダリル役のノーマン・リーダスによると、なんと、「SARS(サーズ)の時にアメリカ国防総省にいた疫学者が、今、僕らのセットでのドクターなんだよ」ということで、かなり“ガチ”な助っ人の指導を受けているよう。さらに、新型コロナウイルスの検査を1週間に3回受けているという。
そんななか、現在の撮影環境を収めた映像が公開された!
『TWD』の撮影風景は…?
映像のなかでは、『ウォーキング・デッド』とプリントされた特別マスクをしているスタッフの姿も見ることができ、グッズとして発売してほしくなってしまうような…。
さらに、エゼキエルを演じるカリー・ペイトンは、あの衣装のままフェイスシールドをして、さらにiPadらしきものをいじっており、なんだか“じわる”絵面に。
そしてインタビューでは、マギー役のローレン・コーハンが、このパンデミックが始まった時に起こった、少しクスっとしてしまうエピソードを明かした。
「これ(パンデミック)が始まった時に、みんなからメッセージが送られてきて、『何をすべきか知ってるはずでしょう。ゾンビドラマに10年も出てるんだから』って言われたんだけど、私も何をすべきか分からないよ」
ゾンビが徘徊する世界のドラマで力強く生き抜くマギーを演じているとはいえ、友人たちからの無茶ぶりはローレンを困らせたよう。
その他にも、プリンセスを演じるパオラ・ラサロが、フェイスシールドをつけているのを忘れて歯磨きをしようとしてしまい、歯磨き粉がフェイスシールドについてしまったと明かすなど、感染対策によってちょっとした日常にも影響が出ていることが分かる。とはいえ、『ウォーキング・デッド』ファミリーがふたたび一緒に集まれたことに、キャストや制作陣もニコニコだった。
ちなみに、製作総指揮として知られるグレッグ・ニコテロは、パンデミックが始まったばかりの2020年4月に、自宅の門にドラマで使われた小道具の“生首”を並べて、「これでどんなウイルスも寄ってこないはず」とコメント。『ウォーキング・デッド』ジョークでファンの笑いを誘っていた。(フロントロウ編集部)