2月20日は世界社会正義の日(World Day of Social Justice)。国連総会が2007年11月26日に宣言し、2009年より祝われている国際デーの今年のテーマは?

2021年のテーマはデジタル経済における社会正義の呼びかけ

 公正な社会を実現するために制定された世界社会正義の日は、17の目標からなるSDGsの中でも、目標1「貧困をなくそう」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標8「働きがいも 経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」と、多くの目標につながる国際デー。

 貧困、排除、男女平等、失業、人権といった問題への取り組みを啓もうするために2009年より祝われている世界社会正義の日。しかし2020年には、20年以上減少を続けていた世界的な極貧が初めて上昇したり、子供の世話のために男性に比べてはるかに多くの女性のキャリアに影響が出ることが危惧されたりと(アメリカだけで4人に1人の女性が辞職またはキャリアダウンを選ばざるを得なくなると2020年9月に推測された)、新型コロナウイルスの蔓延のせいで多くの分野で後退が見られてしまった。

 そんななか、2021年の世界社会正義の日に国連がとくにフォーカスするのは、同じくコロナ禍で大きく様相が変わったデジタル経済。

 コロナ禍でデジタル経済の成長が加速して、障がい者・移民・若者を含む多くの人に雇用機会が増えている一方で、公正な労働条件が与えられているか、テクノロジーを使った社員に対する過剰な監視行為が行なわれていないか、雇用側が法の抜け道を使っていないか、地域ごとの豊かさによってデジタル格差が進んでいないかなど、新たな懸念点も多く生まれていると国連はしており、2021年は“デジタル経済における社会正義の呼びかけ”が世界社会正義の日のテーマとなっている。(フロントロウ編集部)

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