2020年8月に逝去した俳優のチャドウィック・ボーズマンが第78回ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を受賞し、妻のシモーネ・レッドワードが亡き夫に代わって受賞スピーチを披露。(フロントロウ編集部)

チャドウィック・ボーズマンの妻が受賞スピーチで涙

 今年はオンライン開催となった第78回ゴールデン・グローブ賞で、故チャドウィック・ボーズマンが遺作となったNetflixのオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』でドラマ部門(映画の部)の主演男優賞を受賞。チャドウィックに代わって、彼の妻シモーネ・レッドワードが賞を受け取ると同時にスピーチを披露した。

画像: チャドウィック・ボーズマンの妻が受賞スピーチで涙

 シモーネはこみ上げてくる涙を必死にこらえながら、「(もしチャドウィックが生きていたら)彼は神に感謝するでしょう。彼は両親に感謝するでしょう。彼は数々の犠牲を払ってここまで導いてくれた彼の祖先に感謝するでしょう」と言うと、「彼ならきっと何か美しいことを言ったと思います。『あなたならできる』という、私たちの中の小さな声を増幅させるような何か感動的なことを。あなたを前向きにさせ、あなたが今すべきことを示してくれたに違いありません」と絞り出すような声でチャドウィックの気持ちを代弁。

 続けて、『マ・レイニーのブラックボトム』のジョージ・C・ウルフ監督や本作のプロデューサーを務めた俳優のデンゼル・ワシントンに感謝すると、「彼から託された言葉はありませんが、愛する人を祝福するためにはすべての瞬間を大切にしなければなりません。この機会を与えてくれたハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)に感謝します。ハニー、これからもよろしくね。ありがとう」という言葉でスピーチを締めくくった。

 マーベル映画史上初の黒人ヒーローが主役の映画『ブラックパンサー』で、主人公のブラックパンサー/ティ・チャラを演じ大ブレイクしたチャドウィックは、昨年8月、大腸がんとの約4年間の闘病の末に43歳の若さでこの世を去った。

 チャドウィックは“プライバシーを大切にする”という信条のもと、世間に公表することなく2019年10月にシモーネと極秘入籍。悲しいことに、チャドウィックとシモーネの結婚生活は1年も満たないうちに終わりを迎えることとなってしまったが、愛する妻や家族が見守るなか息を引き取ったことが彼の代理人によって伝えられている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.