トム・ホランドの『アンチャーテッド』
トム・ホランドは映画『スパイダーマン』シリーズのピーター・パーカーことスパイダーマン役として知られる俳優。シリーズ3作目の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2021年12月17日に公開予定となっている。
そんな彼は、人気アドベンチャーゲーム『アンチャーテッド』映画版の主人公、ネイサン役を演じることが決定しており、現在撮影が進められている。
『アンチャーテッド』は数々のゲーム賞を獲得している人気タイトルで、日本では『アンチャ』という略称で親しまれている。プロのトレジャーハンターである主人公のネイサンことネイトが世界中の秘宝や伝説の謎を解き明かしていくストーリー。
映画版ではもともとネイト役を映画『バーニング・オーシャン』や『パトリオット・デイ』のマーク・ウォルバーグが演じることになっていたものの、紆余曲折を経てトムがネイト役に変更。マークはその師匠的存在のサリバンことサリーを演じることになった。
トム・ホランドが『アンチャーテッド』で得た教訓
トムが演じるネイトは、原作では基本的に30代とされている。映画『スパイダーマン』シリーズで高校生役を演じたトムにとって、大人のアクションヒーローを演じるのはかなり難しかったようで、大きな不安を抱えていたよう。そんな彼は英GQのインタビューで、『アンチャーテッド』の撮影で起こった出来事を明かした。
「『かっこよく見えてるかな?』と気にし始めた途端に、演技はキャラクターを演じること以外の何かになってしまうんだ。『アンチャーテッド』の演技では、『今の自分を良く見せたい。これが僕のクールな瞬間でありたい』という呪縛に陥ってしまった部分があったと思う。マーク・ウォールバーグのように、とてもタフでストイックな男を演じなければならなかった」と、迷走してしまったことを明かしたトム。
続けて「僕の役は、いまこの瞬間にアクションヒーローになることになっているんだ。見ていないから成功したかどうかはわからないけど。でも、これは重要な教訓になったよ。位置についてシーンをやり遂げることより、位置についてこう立って隆々とした上腕二頭筋を見てってことが上回ってしまった時がある。それは間違いであり、絶対に二度とやらない。」
ネイトという、ジェームズ・ボンドとインディ・ジョーンズを足したようなキャラクター像に相当苦労した様子のトム・ホランド。原作の『アンチャーテッド』にはファンも多く、ネイトを演じるにはトムは若すぎるのではないかという声も上がっていたけれど、トム自身、かなりの苦労をしているよう。
映画『アンチャーテッド』は、2022年2月に全米公開予定。(フロントロウ編集部)