『ゴシップガール』の制服アレンジファッション
2007年から2012年まで米CWで放送され、世界的な大ヒットを記録したドラマ『ゴシップガール』。その“エクステンション(拡張版)”として新たに制作されている新星『ゴシップガール』(正式タイトル未発表)には、オリジナル版のクリエイターにくわえてスタイリングを手がけた衣装デザイナーのエリック・ダマンもカムバックする。
オリジナル版の初期に注目されたのが、高校生だったメインキャラクターたちが見せた多彩な「制服アレンジ」。
新作のメインキャラクターたちの多くは、ブレイク・ライブリーが演じたセリーナやレイトン・ミースターが演じたブレアが通っていたコンスタンス・ビラード学園とペン・バッジリーが演じたダン、エド・ウェストウィックが演じたチャック、チェイス・クロフォードが演じたネイトらが通っていた聖ジュード学園という、併設する名門女子校と男子校の後輩にあたる設定。
ニューヨークの街で目撃された新『ゴシップガール』の撮影現場でのショットから、次世代キャラクターたちの制服アレンジルックを紹介!
オードリー・ホープ(演:エミリー・アリン・リンド)
「優雅/洗練」というキーワードがキャラクターの軸になっているというエミリー・アリン・リンド演じるオードリーは、キュート系担当のよう。
ネイビー×グリーンのチェックのオーバーサイズニットの裾から白シャツとミニスカートをのぞかせた脚見せスタイルに。足元はチャンキーヒールのローファーに黒ソックスでレトロに。
ダブルボタンのブレザーにアンクル丈のチェックパンツを合わせたパンツスタイル。フェラガモ(Salvatore Ferragamo)のリボンバレエシューズはリッチな女子高生の証。制服のリボンの襟元にゴールドチェーンをプラスするアクセ使いがおしゃれ。
ゾーヤ・ロット(演:ホイットニー・ピーク)
詳しいキャラ設定は明かされていないものの、これまでに世に出ている情報から察するに、どうやら裕福な家庭の出身ではなく、庶民的な印象が強いホイットニー・ピーク演じるゾーヤ。
現代っ子らしいカジュアルで等身大の着こなしが目立つゾーヤは、学校指定のジャンパースカートに白シャツをIN。袖をロールアップしたり、足元にはアディダス(adidas)のスポーツソックスとスニーカーを合わせて自分らしさをアピール。ちょっとしわが寄った真っ赤なキャンバストートもなんだかリアル。頭に着けたスカーフヘッドバンドはオリジナル版へのオマージュ?
コンスタンス・ビラード&聖ジュード校のエンブレムが入ったスウェットパーカーはビッグサイズをチョイスして、スカートをのぞかせて。ニーハイはグレーを選び、ちょっとゴツめなチェルシーブーツでカジュアルな印象に。首元のスカーフとネックレスの重ねづけもポイント。
ジュリアン・キャロウェイ(演:ジョーダン・アレクサンダー)
坊主美女のジョーダン・アレクサンダーが演じるジュリアン・キャロウェイは、「影響力」がキーワード。トレンドのアイテムやスタイリングをさらりと着こなすカッコよさで“学園の女王”っぽい雰囲気を放っている。
ストライプのオーバーサイズシャツにバイカーショーツを合わせて超ミニワンピ風に。黒子型押しのロングブーツで洗練度をアップ。メンズもののネクタイにはゴルフピンがセット。
スカートでもなくパンツでもなく、ぴったりとしたバイカーショーツがトレードマークらしいジュリアン。白シャツにブレザーを羽織り、その上からレザーのウェストポーチを巻くという新感覚のアレンジも披露。スカーフも襟に仕込むのではなく、首に直に巻いて。足元はやっぱりロングブーツ。
オーバーサイズのシャツにオーバーサイズのジャケットを重ねたルーズなスタイルは、JWアンダーソン(JW Anderson)のキャップ型レザーバッグやバレンシアガ(Balenciaga)のスニーカーで格上げ。ネクタイにチェーンをプラスする小物使いにも注目!
ルナ・ラ(演:ザイオン・モレノ)
ザイオン・モレノ演じるルナのキーワードは「スタイル」。著名なハイブランドのアイテムを取り入れる傾向が強く、ブランド好きには要注目の存在。
網目に沿ってラインストーンが縫い込まれたワザありなフリンジニットの首元にリボンをON。ミニスカートの足元はグレージュのブーツにモコモコ素材のソックスを合わせてガーリーに。バッグはフェンディ(Fendi)。撮影の合間に暖を取るために着ていたダウンコートはカナダ・グース(CanadaGoose)のもの。
アキーノ・メンジーズ <通称:アキ>(演:エヴァン・モック)
「純真/無邪気」なキャラクターだというアキーノを演じるのは、ピンク坊主ヘアでお馴染みのモデル兼フォトグラファーのエヴァン・モック。アキーノの役はほぼエヴァンに“当て書き”されたものだそうで、劇中でのコーデにもストリートスタイルがお得意なエヴァンのセンスがそのまま反映されているよう。
学校指定のスタジャンにフーディー、チノパンを合わせて。シューズはナイキ(Nike)のカラフルなスニーカー。
マックス・ウルフ(演:トーマス・ドハーティ)
チャック・バスを彷彿とさせるプレッピーな着こなしが期待できそうなのが、ディズニー・チャンネル・ムービー『ディセンダント』シリーズでブレイクしたトーマス・ドハーティ演じるマックス。「自由」がキーワードのキャラだそうだけれど、ファッションにもそれは反映される?
学校指定のスタジャンにクリームイエローのハイネックニット、オレンジブラウンのコーデュロイパンツを合わせ、蝶ネクタイは結ばず首からかけて。シューズはゴールドバックルのレザーローファー。ベルトやソックスといった細部にもこだわりが光る。
オットー・バーグマン・四世 <通称:オビー> (演:イーライ・ブラウン)
裕福な家の息子ながら、心優しく他人を気遣うキャラだというイーライ・ブラウン演じるオビー。小綺麗できちんとした着こなしが多いようで、制服スタイルからも品の良さがにじみ出ている。
指定シャツ×ネクタイにマスタードイエローのコンパクトニットを重ね、ネイビーのコーデュロイジャケットを羽織って。通学にはバックパックを愛用。
米HBO Maxで年内に配信予定の『ゴシップガール』新作。オリジナル版のフィナーレから8年後を舞台に、より多様性や包括性を意識した作品になるそうだけれど、ファッションにも充分に期待できそう。日本上陸が待ちきれない!(フロントロウ編集部)