『スペース・ジャム』の続編『スペース・ジャム ア・ニュー・レガシー』
1996年公開の『スペース・ジャム』は、ワーナー・ブラザース製作のアニメシリーズルーニー・テューンズでお馴染みのバッグス・バニーやトゥイ―ティーといったキャラクターと“バスケの神様”の異名をとる元NBA選手のマイケル・ジョーダンが夢の共演を果たしたアニメーションと実写をからめた映画。
宇宙人に連れ去られそうになるルーニー・テューンズのキャラたちを守るべく、マイケルがバスケットボールで悪を撃退するというストーリーで、マイケル以外にもチャールズ・バークレーやラリー・バード、パトリック・ユーイングといった、当時NBAで活躍したスター選手たちも華を添えた。
日本でも幼少期に観て記憶に残っているというファンが多いカルト的人気の同作は、公開から約25年の時を経て、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ選手を主役に迎えた続編が誕生。
『スペース・ジャム ア・ニュー・レガシー』というタイトルで、アメリカでは7月16日、日本では秋に公開が予定されている。
続編にも、レブロンのほかにも、クレイ・トンプソンやアンソニー・デイビス、デイミアン・リラード、クリス・ポール、カイル・クーズマといった人気の現役NBA選手たちがカメオ出演。
さらに、『アベンジャーズ』シリーズや『キャプテン・マーベル』のウォーマシン役などで知られるドン・チードルやドラマ『ウォーキング・デッド』のサシャ役のソネクア・マーティン=グリーンらが脇を固める。
ファーストルックが公開
ファンたちの期待を集める『スペース・ジャム ア・ニュー・レガシー』のファーストルックが米Entertainment Weeklyを通じて初公開。
レブロンの公式SNSや作品の公式インスタグラムでもいくつかの場面写真が公開された。
ローラ・バニーが“脱セクシー”
最新のアニメーション技術を駆使してより立体的にリアルに描かれたルーニー・テューンズの懐かしのキャラクターたち。
ファンたちが胸を熱くするなか、とくに注目を集めたのが『スペース・ジャム』で初登場し、その後の作品でバッグス・バニーのガールフレンドとして描かれた「ローラ・バニー」の以前とは明らかに違う風貌だった。
淡い茶色の毛に金髪をの前髪、紫色のヘアゴムといった描写は前作に忠実だけれど、露出度が明らかに減り、体のプロポーションも以前のように過剰にグラマラスには描かれていない。
1990年代に公開された『スペース・ジャム』では、お腹がのぞくクロップト丈のタンクトップに超ミニ丈のショートパンツといった装いだったローラ・バニー。初登場のシーンにはセクシーなBGMが使われ、クネクネと腰を揺らしながら歩くなど、セクシーな女性キャラであることを強調するための演出がふんだんに取り入れられた。
このローラ・バニーの進化について、続編の監督を務めるマルコム・D・リー監督は明確な意図を込めたものだとEntertainment Weeklyに語っている。
2019年に初めて『スペース・ジャム』を観たというリー監督は、ローラ・バニーがあまりにもセクシャライズ(性の対象化)されて描かれていることに驚いたそう。
「今は2021年です。強く、有能な女性キャラクターたちを信ぴょう性を持った描き方で表現することが重要なのです」と、ローラ・バニーというキャラクターにテコ入れを行なったことを明かしている。
Lola Bunny redesign from 1996 > 2021 pic.twitter.com/Uc4uBX7FCT
— SB® (@drakecereal) March 4, 2021
その変貌ぶりについて、SNS上では賛否両論の意見が飛び交っているけれど、セクシーなだけじゃない、パワフルで魅力的な現代の女性像を反映したキャラクターへと進化したローラ・バニーが続編の物語でどんな活躍を見せてくれるのかにも期待が募る。(フロントロウ編集部)