不朽の人気ドラマ『ブレイキング・バッド』
2008年から2013年にかけて放送された人気ドラマ『ブレイキング・バッド』は、平凡な高校の科学教師が、金のために道を踏み外し、図らずも裏社会を上り詰めていく様が克明に描かれたストーリー。
さまざまな批評家の称賛を受け多くの賞を受賞しており、2019年に続編映画『エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE』がNetflixで配信され、現在はスピンオフ作品の『ベター・コール・ソウル』が配信中。
根強いファンが多い本作で視聴者に衝撃を与えたシーンの一つにダニー・トレホ演じる麻薬カルテルの幹部、トルトゥーガの生首が亀の甲羅に乗せられ、爆発するというものがある。視聴者としてはギャグにも思えるけれど、登場人物には麻薬カルテルの残酷さを強く印象付けた。
じつは思いつき!「亀の甲羅に乗せられた生首」
亀の甲羅に乗せられた生首が爆発するシーンは、『ブレイキング・バッド』の中でも最も忘れがたいシーンの一つ。本作の脚本家であるジェニファー・ハッチソンは、2015年に行なわれたサンディエゴ・コミコンでこのシーンについて言及していた。
脚本を書いていた当時ジェニファーはダニー演じるトルトゥーガの行く末について決めかねていたという。なかなか原稿が完成しない不安のまま会議でそれを提出したところ、誰かが「(生首は)爆発するべき」とコメント。
すると、その発言にジェニファーとその場は大爆笑。2週間にわたってその余韻を引きずって笑ってしまったそう。
そんな誰かの思いつきの「爆笑ネタ」がまさかの採用となり、あのシーンが完成。内容的にはかなりシリアスなはずなのに、どこか面白味があったのはこの経緯のせいだった。(フロントロウ編集部)