新バンド、シルク・ソニックを結成したばかりのブルーノ・マーズとアンダーソン・パークがグラミー賞授賞式への出演を目指し、主催者に向けてツイッターで必死にアピールしていた一件で、ついにグラミー賞側から返答があった。(フロントロウ編集部)

グラミー賞授賞式への出演を逆オファーしていたシルク・ソニック

 新バンドとなるシルク・ソニック(Silk Sonic)を結成して、3月5日にはバンドとして最初の楽曲となる新曲「Leave the Door Open」をリリースしたブルーノ・マーズとアンダーソン・パーク。

 まだ楽曲をリリースしたばかりのシルク・ソニックは、日本時間3月15日に開催される第63回グラミー賞の受賞資格はないのだけれど、ブルーノとアンダーソンの2人は、楽曲のプロモーションのために授賞式でパフォーマンスを行なうことを熱望。「#LetSilkSonicThrive(#シルク・ソニックを成功させよう)」というハッシュタグまで自分たちで発案し、ファンも巻き込みながら、グラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーに向けてツイッターでキャンペーンを開始。

 「親愛なるグラミーへ。もしあなた方に、2人の失業中のミュージシャンに授賞式でパフォーマンスさせる考えがあるなら、すごくありがたいのですが。僕らは曲を出したばかりで、プロモーションとして使わせていただけたらと思っています。この曲に多くがかかっているのです」と綴られたオファーレターをブルーノが投稿するなど、出演したい気持ちを懸命にアピールした。

一度は諦めたブルーノ・マーズとアンダーソン・パーク

 しかしながら、ザ・レコーディング・アカデミーからすぐに返事が来ることはなく、ブルーノとアンダーソンは半ば諦めムードに。ドラマーでもアンダーソンは、他のアーティストのステージにバンドの一員として参加するというプランBを想定し始め、「BTS、君たちはドラマーを必要としてる?」と BTSにオファー。

 ブルーノのほうは出演を諦め、「(『#LetSilkSonicThrive』が)トレンド入りして、ワクワクしたんだけどね。ガッカリさせてしまってゴメンよ。君とBTSが素晴らしいものを生み出してくれることを願ってる」と、アンダーソンとBTSのパフォーマンスが実現することを願う文章をツイートした。

まさかの解散騒動に発展

 一度はシルク・ソニックとしての出演を諦めかけたブルーノとアンダーソンだったけれど、ブルーノはその後、まだグラミー賞からは返事が届いていないことをファンに報告した上で、「アンダーソンと僕は諦めないよ」と、まだ出演を目指しているとツイート。

 しかしながら、新曲「Leave the Door Open」をリリースするにあたり、ブルーノとアンダーソンの間で交わされていたプロモーションについての取り決め通りには物事が進んでいなかったようで、アンダーソンは「君は僕らのシングルに関して最高のプロモーションを『約束』してくれたよね」とブルーノに宛ててツイートし、「うまくいっていないじゃないか」と問い詰めた上で、「僕らは生涯のブラザーだけど、別々の道を進むのが一番良いかもね」と、シルク・ソニックの解散を提案。

 その後、ブルーノと口論になった後で、「僕らはもう終わりだ!」とアンダーソン。「#RIPSILKSONIC(シルク・ソニックよ、安らかに)」というハッシュタグをツイートして、解散を宣言した。

ついにグラミー賞から返事が

 新曲をリリースしたばかりにもかかわらず、早くも解散の流れになってしまったシルク・ソニックだったけれど、ここで救いの手が。

 ついに2人の出演を承諾したグラミー賞がブルーノとアンダーソンに宛て、「この1週間、ずっと電話をかけていたのですが。お二人とも、電話番号を変えられました? シルク・ソニックにはぜひ、グラミー賞でTVデビューを飾っていただきたいと思っています。今週の日曜日の夜は空いていますか?」とツイートして、シルク・ソニックにオファーした。

 一度は解散を決意したブルーノとアンダーソンも、グラミー賞からの返事を受けて考えを改めたようで、ブルーノは、「一晩だけ僕らの食い違いは置いておいて、再結成してもいいかも? 敵ではなく、友人としてね」とアンダーソンに提案。

 その後、ブルーノからの提案を受けたアンダーソンが、「いや、永遠にシルク・ソニックだ!」と、シルク・ソニックとして一晩限りではない再結成をすることを宣言して、シルク・ソニックは解散しないことが発表された。

 ブルーノはアンダーソンからの返事を受けてグラミー賞からのオファーを承諾。「ありがとうございます!」と感謝を述べた。

 ブルーノは出演が決定したことを受けて、自分たちがグラミー賞に出演することを発表する動画を投稿。動画は、ブルーノのユーモアが反映されたものとなっていて、アンダーソンが「永遠にシルク・ソニックだ!」と熱のこもったツイートをしたにもかかわらず、「シルク・ソニックが一夜限りの再結成」と記されている。

 ところで、アンダーソンのプランBに巻き込まれる形となったBTSだけれど、彼らからの返事はまだ届いていない。新型コロナウイルス感染防止のため、リモートで開催される今年の授賞式には、ブルーノらはアメリカから参加すると見られる一方で、既に出演が決まっているBTSは、韓国からの参加になると見られる。共演のハードルは少々高そうだけれど、果たして?

 第63回グラミー賞授賞式は、WOWOWにて日本時間3月15日(月)午前9時より独占生中継で放送される。(フロントロウ編集部)

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