ジャスティン・ビーバーが携帯電話とおさらばした理由
「Baby(ベイビー)」や「Sorry(ソーリー)」といったヒット曲で知られ、近々、ニューアルバム『Justice(ジャスティス)』の発売を控えているシンガーのジャスティン・ビーバーが、ヘルシーなライフスタイルを送るために“手放したもの”について米Billboardのインタビューで明かした。
総資産約310億円でなんでも持っている、もしくは大体のものはなんでも手に入るジャスティンが唯一持っていなもの、それはいまや私たちの生活に欠かせないものとなっている携帯電話(スマホ)。
ご存じの方も多いと思うが、ジャスティンは順風満帆な音楽人生を送る一方で、若くして地位と名声を手にしたがために精神面で不調をきたし、もがき苦しんでいた時期がある。そんなジャスティンが心の健康を保つために手放すことを決意したのが、携帯電話だった。メンタルヘルスのケアのために、インスタグラムやツイッターの使用をやめる、または制限するデジタルデトックスを行なっているセレブは多いが、ジャスティンは携帯電話そのものとおさらば。
デジタルデトックスって?
デトックスとは解毒という意味で、「デジタルデトックス」はその名の通り、デジタル機器による悪い影響を体から取り除こうというもの。 スマホやPCから距離を置いて、それらデジタル機器への依存を少なくするのが目的となっている。
現在、18時には仕事を切り上げて、妻のヘイリー・ビーバーとまったりしたあと、それほど遅くない時間に就寝し、朝の8時に起きるという規則正しい生活を送っているジャスティンは、起床するまでオフラインの時間を過ごすと決めているという。
ここでひとつ気になるのが外部との連絡手段。ジャスティンによると、マネージャーをはじめとする仕事仲間とは携帯電話の代わりにiPadで連絡を取り合っているそうで、朝起きて、チームのスタッフからオフラインのあいだに起きたことを教えてもらうのが日課になっているそう。
過去の辛い経験からメンタルヘルスのケアを重視
「これまでに何度も成功を収めてきたからこそ、成功することだけが僕の幸せのすべてじゃないことを僕は知っている」。こう話すジャスティンは、現在、「とても良い状態にある」というが、過去には深刻なメンタルクライシスを経験したこともある。
当時を振り返って、「成功とか記録とかそういうことばっかりで、その時の僕は空っぽだった。人間関係に悩まされ、成功してお金を手に入れても自分のなかでは何も満たされていなかった」と言うと、「僕は成功できなかった、もしくはダメになった若いミュージシャンのひとりにならないように、優先順位を変えたんだ。自分のアイデンティティをキャリアに置いていた時期もあったけど、今は自分の目的は、音楽を使ってインスピレーションを与えることだという気持ちであふれてる」と続けた。(フロントロウ編集部)