“蔵出し楽曲”第1弾をサプライズリリース
2008年にリリースしたセカンドアルバム『フィアレス(Fearless)』の再録版である『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』を4月9日にリリースするテイラー・スウィフトが、同作に収録される未発表曲「ユー・オール・オーバー・ミー/You All OverMe (From the Vault)」を3月25日に先行解禁することを告知した。
ご存じの通り、テイラーは、音楽マネージャーのスクーター・ブラウンとの原盤権買収・売却騒動をめぐり、デビューから2018年のレーベル移籍までにリリースした計6作のアルバムの再レコーディングを決行中。
『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』は再録版の記念すべき第1作目としてリリースされるが、再録版には、各オリジナルアルバムが制作されたのと同時期に作られたものの、諸事情により収録しきれなかった未発表曲の数々も含まれることが明かされている。
あの女性アーティストとコラボ
計26曲で編成される『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』は、うち6曲が、日本語にすると“蔵出し”と似た意味となる「From The Vault(フロム・ザ・ヴォールト)」という文言が添えられた未発表曲。「ユー・オール・オーバー・ミー」は、今後“蔵出し”される未発表楽曲の第1弾として世に出ることとなる。
テイラーはツイッターへの投稿を通じて、同楽曲にカントリーシンガーのマレン・モリスをフィーチャリングとして迎えたことを発表。
「From The Vaultの楽曲の大好きなところは、誰も聴いたことがないから、いろいろ実験したり、遊んだり、お気に入りのアーティストを巻き込んだりできること。この曲のバックコーラスにマレン・モリスを迎えられたことにワクワクしてる!」とコメントした。
One thing I’ve been loving about these From The Vault songs is that they’ve never been heard, so I can experiment, play, and even include some of my favorite artists. I’m really excited to have @MarenMorris singing background vocals on this song!! ☔️
— Taylor Swift (@taylorswift13) March 24, 2021
テイラーとマレンの接点は?
マレンは、テイラーの原点であるカントリーミュージックを牽引する、最も実力と勢いがある女性シンガーの1人。
プライベートでも仲良しのマレンとは、テイラーが2018年に開催した『レピュテーション・スタジアム・ツアー』のテキサス・アーリントン公演のステージで共演したこともある。
この時、2人は、マレンがEDM界の貴公子ゼッド(Zedd)とコラボしたヒット曲「ザ・ミドル(The Middle)」を披露。
テイラーは以前からマレンの歌唱力を絶賛しており、「ユー・オール・オーバー・ミー」でついに念願のコラボを果たせたよう。
同楽曲は、テイラーが2020年にリリースしたアルバム『フォークロア(Folklore)』と『エヴァーモア(Evermoer)』の制作に携わったロックバンド、ザ・ナショナルのアーロン・デスナーがプロデュース。共同制作には、数多くのカントリーミュージック楽曲の作曲を手がけてきたスクーター・カルーソーが名を連ねる。
マレンはテイラーの告知ツイートを引用し、グラスを傾ける絵文字を使って「乾杯にはまだ早いかな?」と、早くも祝杯をあげる気満々な様子で、テイラーとのコラボがまもなく世間にお披露目されることを喜んでいた。(フロントロウ編集部)