テイラー・スウィフトと母親がシングルマザーに寄付
新型コロナウイルスの影響で経済的に苦労を強いられている人々に積極的に寄付を行なってきたテイラー・スウィフトが今回、母親のアンドレア・スウィフトと共同で、5人の子を持つヴィッキー・クオールズという女性におよそ550万円(5万ドル)を寄付したことが明らかになった。
テネシー州メンフィスで暮らしているヴィッキーは昨年12月、クリスマスの1週間前に、新型コロナウイルスによって夫で5人の子の父親であるテオディス・レイ・クオールズを亡くしたという。その後、ヴィッキーの近しい友人であるディクアンダ・スミスによって、彼女を支援するための寄付を募るページが昨年12月22日にクラウドファンディングサイト「GoFundMe(ゴーファンドミー)」上に立ち上げられていた。
テオディスは、アリッサ、アナヤ、エイジア、アリー、アリヤーという5人の子どもたちを残して亡くなっており、「GoFundMe」のページには、友人ディクアンダによって次のように記されている。「テオディスの死は、クオールズの一家に埋まることのない穴を残すことになるでしょう。アリッサ、アナヤ、エイジア、アリー、アリヤーは、朝食や学校での劇、プロム、リサイタル、卒業式、大学の入学式、そして最終的には自分たちの結婚式で、父親の不在を悲しむことになるのです」。
このページの目標寄付金額は5万ドルに設定されていたのだけれど、テイラーと母アンドレアが現地時間3月23日にこの全額を寄付。記事執筆時点で、ヴィッキーのために総額で6万1,965ドル(およそ680万円)が集まっている。
目標金額を達成できたことを受けて、ヴィッキーは米E!Newsに対し、寄付をしてくれたすべての人たちに「心から感謝している」と述べた上で、テイラーとアンドレアの2人の「思いやりと寛大さ」には特に感謝しているとコメント。続けて、次のように語った。「テオディスのいない道のりは、これまでとは異なるものになりますが、私は毎日、謙虚に、皆さんと同じような優しさや思いやりを持った子になってくれるように願いながら娘たちを育てていきます」。
キャリアを通じて困っている人たちに積極的に手を差し伸べてきたテイラーは、新型コロナウイルスによるパンデミックで経済的な支援を必要としている人たちにも個人的に寄付を行なってきており、パンデミックの影響で職を失ってしまったファンに現金給付を行なったり、グリーン・カード(外国人永住権)の更新費用が捻出できずに国内追放の危機にあったファンに更新費用を提供したりしている。(フロントロウ編集部)