マイリー・サイラスが『ハンナ・モンタナ』15周年に手紙
2006年から2011年にわたってディズニー・チャンネルで放送されたドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ(以下、『ハンナ・モンタナ』)』が、2006年3月24日にパイロット版が初放送されてから15周年を迎えたことを受け、主演を務めたマイリー・サイラスがSNSでハンナに宛てた長文の手紙を公開した。
「こんにちは、ハンナ。久しぶりだね。きっかり15年だよ。私のアイデンティティを覆い隠すための最善の方法として、初めてブロンドの前髪をおでこから被った時のことを覚えてる」と、マイリーは手紙を始めている。『ハンナ・モンタナ』はマイリーが世界的なスターになるきっかけとなった作品で、今なお多くのファンを持っており、続編の制作を待望する声も多い。手紙のなかで、マイリーはハンナへのそうした根強い人気に触れて、「あなたがあの場所で永遠に生き続けるということを、当時の私は知らなかった。私だけじゃなくて、世界中の多くの人たちの心の中でね」と綴っている。
マイリーが同作で演じた主人公のマイリー・スチュワートは、ハンナ・モンタナという世界的なポップスターの顔も持っているものの、友人たちにはそのことは内緒にしており、ウィッグを被ることで、マイリーの世界とハンナの世界を行き来しているというキャラクター。マイリーはこれまで、ハンナという2つのアイデンティティを持つキャラクターを演じたことの苦労をたびたび打ち明けてきたけれど、手紙では、「あなたは『別人格』のように思われていたけど、実際には、あなたのグローブをはめた時のほうが、私自身でいた時よりも自分のアイデンティティを感じた時期もあった」と、ハンナ・モンタナというキャラクターのほうにより自分のアイデンティティを感じていた時期もあったと打ち明けられている。
「あなたはロケットとして私を月に送ってくれたけど、地球に戻してくれることはなかった。最初の場面の台本を目の前に置きながら、ママの友だちの家のキッチンの白い壁に向かって『I Love Rock n' Roll』を歌う映像を撮影していた時には、自分にとっての一番の夢が現実になるなんて思ってもみなかった。あなたと私でやり遂げたんだよ」とマイリーは続け、ハンナのおかげで今の自分があると感謝の気持ちを綴った。
共演者たちとの思い出話も
ハンナの親友であるリリーを演じたエミリー・オスメントや、同じく親友のオリバーを演じたミッチェル・ムッソ、ハンナの兄ジャクソンを演じたジェイソン・アールズの名前も挙げて、「セットで過ごした6年間で、私にはたくさんの友人ができた。エミリー・オスメントに、ミッチェル・ムッソ、ジェイソン・アールズは私の家族。本当の家族以上に、彼らと会っていたから。毎日送り迎えしてくれていたパパを除いてっていう感じだけど」と、彼らは自分にとって家族のような存在になったともマイリーは綴っている。
ハンナへの手紙は次のように締め括られている。「自分の出身地を忘れたことは1日もない。カリフォルニア州バーバンクのとある建物で、そこには、私の運命を実現させる力を持っている人たちでいっぱいになった部屋があるの。そして、彼らは実際に実現してくれた。彼らは私に、『あなた』をくれたの。1人の女の子に望むことができる最高の贈り物だった。愛してるよ、ハンナ・モンタナ」。
Dear @HannahMontana, I still love you 15 years later. #HMForever pic.twitter.com/TBqZd5aOKh
— Miley Ray Cyrus (@MileyCyrus) March 24, 2021
15周年に際して何かしらのイベントが計画されているかは定かでないものの、先日、「@hannahmontana」というアカウント名で公式ツイッターが立ち上げられており、こちらにはツイッター社による認証マークがついたばかりとなっている。
「@hannahmontana」は早速マイリーから届いた手紙に返信して、「マイリー、あなたから連絡があって嬉しい。まだ10年しか経っていないよ」とメッセージを寄せた。
Nice to hear from you @MileyCyrus. It’s only been a decade. https://t.co/KXd01DpciK
— Hannah Montana (@hannahmontana) March 24, 2021
(フロントロウ編集部)