現地時間2021年3月24日、全米プロデューサー組合が主催する第32回Producers Guild Awards(PGA)が開催され、クロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が最優秀賞を獲得した。(フロントロウ編集部)

『ノマドランド』が最優秀賞に

 全米プロデューサー組合が主催する映画祭のProducers Guild Awards(PGA)が現地時間2021年3月24日に開催された。この賞は、主に卓越した作品を世に送り出したプロデューサーに贈られるため、全13部門という狭き門での戦いとなる。

 32回目となる今回、最優秀作品賞を受賞したのは、金獅子賞やゴールデン・グローブ賞作品賞、監督賞などを受賞したクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』。本作は、アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む6つの部門でノミネートしている。

画像: 『ノマドランド』メンバー 中央がクロエ・ジャオ監督

『ノマドランド』メンバー 中央がクロエ・ジャオ監督

 PGAで最優秀作品賞に選ばれた作品は、アカデミー賞でも作品賞を受賞する傾向が高いと言われており、これまでに開催された31回のうち、21回が同じ結果になっている。ちなみに2020年のPGAでは『1917』が最優秀作品賞だったものの、アカデミー賞作品賞には『パラサイト 半地下の家族』が選ばれた。

テレビ部門ではNetflix作品が優勢

 テレビ部門は、主にシリーズ作品が選ばれる。今年はエピソードテレビ賞にドラマ『ザ・クラウン』が、リミテッド・シリーズ賞に『クイーンズ・ギャンビット』が選ばれるという結果に。また、エピソードテレビ賞のコメディには『シッツ・クリーク』が選ばれ、Netflix作品が主要なテレビ賞を占めた。

画像: テレビ部門ではNetflix作品が優勢

 『ザ・クラウン』はゴールデン・グローブ賞、全米脚本家組合賞、Critics Choice Awardsなど2021年のアワードを制しており、毎年秋に開催されるテレビ界のアカデミー賞とも言われるエミー賞でも良い結果を残すのではないかと考えられる。

ピクサーの『ソウルフル・ワールド』がアニメ映画賞

 ピクサーの長編アニメーション映画『ソウルフル・ワールド』がアニメ映画賞を受賞。本作はゴールデン・グローブ賞でもアニメ映画賞を受賞しており、アカデミー賞にもノミネートされている。

 プロデューサーのダナ・マーレイは、ゴールデン・グローブ賞授賞式でジョディ・フォスターが映画『モータリタニアン』で助演女優賞を受賞した際、パジャマ姿で受賞スピーチに参加したことをマネしてパジャマ姿で受賞スピーチを行うという微笑ましい瞬間を演出した。

画像: ピクサーの『ソウルフル・ワールド』がアニメ映画賞

 今回の結果を受け、気になる第93回アカデミー賞授賞式は、WOWOWにて日本時間4月26(月)午前8時半よりスタート。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.