2008年の未発表曲「You All Over Me」をリリースしたテイラー・スウィフト
先週、4月9日にリリースする『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』より、マレン・モリスが参加した「You All Over Me」をリリースしたテイラー・スウィフト。
テイラーは現在、音楽マネージャーのスクーター・ブラウンとの原盤権買収・売却騒動をめぐり、デビューから2018年のレーベル移籍までにリリースした計6作のアルバムの再レコーディングを行なっているのだけれど、この曲は、2008年リリースのオリジナル版『フィアレス』期の“蔵出し曲”となる、「From The Vault(フロム・ザ・ヴォールト)」シリーズの1曲目となっている。
「You All Over Me」はジョー・ジョナスについての曲?
なので、マレンが参加した新曲としてリリースされたこの曲のオリジナルバージョンがレコーディングされたのは、『フィアレス』がリリースされた2008年11月よりも前。「You All Over Me」では、別れた恋人を思う気持ちが歌われているのだけれど、ファンの間では、この別れた恋人というのが、テイラーが2008年7月から10月にかけて交際していたジョー・ジョナスのことではないかと話題に。
この曲では次のように歌われている。「6月の最高だった日と最悪だった日/それは、私があなたと出会った日/あなたはポケットに手を入れたまま/『僕が欲しくない?』って微笑むの/そう望んだから、私も微笑んで、子どもみたいに心が溶けた/今では、呼吸をするたびに当時のことを思い出す」
この歌詞に登場する「6月」というフレーズがきっかけで、ファンの間では、テイラーが2008年7月から交際を始めたジョーと出会った時のことについて歌ったのではないかと話題に。ツイッターには一時、「Joe Jonas」という言葉がトレンド入りするほどの事態となった。
⭐️ Joe Jonas is trending topic! Fans are speculating that he could’ve been the inspiration behind “You All Over Me” by Taylor Swift. pic.twitter.com/VvmCWCx54R
— Jonas Brothers News (@jbrosnews) March 26, 2021
ちなみに、テイラーは『フィアレス』に収録されている、「あなたはこれからもずっと永遠にって言ったけど/本気じゃなかったんでしょ」などと歌われる「Forever and Always」でもジョーとの交際について触れたとされている。
現在は関係が良好なテイラーとジョー・ジョナス
テイラーは当時、ジョーと破局した直後に米人気トーク番組『エレンの部屋』に出演した際、ジョーからたった25秒ほどの電話1本で一方的に別れを告げられたことを暴露し、そのことがきっかけでジョーに“ひどい男”というイメージがついてしまうなどしてしまっていたものの、2019年には、テイラーがそのことを反省していると告白。ジョーもテイラーからの謝罪を受け、「正直、気分が晴れたよ。あれは僕自身も若い頃にずっと悪かったと感じていた出来事だったから」と、自身も悪いと思っていたと告白するなど、両者の関係は今では良好なものとなっている。
また、昨年7月にジョーと、その妻であるソフィー・ターナーとの間に第1子となるウィラが誕生した際には、プレゼントを贈ったとされているテイラー。
テイラーはウィラが生まれるより前にサプライズでリリースしたアルバム『フォークロア』に収録された「Invisible String」のなかで、「私の鋼鉄の斧は冷たかった/私の心を傷つけた男の子たちに向けていたの/今度は、彼らの子供たちにプレゼントを贈る」と歌い、ジョーの子どもにプレゼントを贈る予定であることを匂わせていた。
コラボレーターの有無や、楽曲のタイトルなどの詳細は発表されていないものの、テイラーが4月9日にリリースする『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』には、「You All Over Me」以外にもあと5曲、「From The Vault」と銘打たれた蔵出し曲が収録される。テイラーが当時抱えていた、これまで明かされてこなかった感情が綴られているはずなので、アルバムがリリースされた時には、再レコーディングでどんなアレンジがなされたかはもちろん、未発表曲の歌詞にも注目してみると興味深いかもしれない。(フロントロウ編集部)