『BTTF』デロリアンでタイムトリップ
1985年に第1作目が公開され、その未来図で世界を興奮の渦に巻き込んだ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、車のデロリアンがタイムマシーンだった。
クリストファー・ロイドが演じるドクが開発したタイムマシーンは、彼の飼い犬のアインシュタインやマイケル・J・フォックスが演じたマーティ・マクフライ、マーティの恋人のジェニファーなどを時をかける旅へ連れ出した。
そんなデロリアンだけれど、撮影のために用意されたのは1台ではなく、7台。そのうちの1台は、アメリカのロサンゼルスにあるピーターソン自動車博物館に保管されている。
そして1作目の公開から36年が経った今、クリストファーが、残りの6台を探す旅に出る!
クリストファー・ロイド、撮影の思い出
世界各地のミステリーや伝説を調査する、アメリカのディスカバリーチャンネルによる人気番組『Expedition Unknown(冒険!世界ミステリーハンター)』では、冒険家のジョシュ・ゲイツが活躍する。そんなジョシュが、クリストファーとともに6台のデロリアンの今を捜索する特別番組『Expedition: Back to theFuture(原題)』が、アメリカのDiscovery+で2021年3月15日より放送開始となった。
4部構成である本作には、マイケルやロレイン役のリー・トンプソン、脚本家のボブ・ゲイルなど、キャストや制作陣が数多く登場。番組の1話目では、ある1台の車にクリストファーが乗る場面があり、その瞬間は視聴者にとっても鳥肌モノだけれど、彼にとっても感慨深いものだったという。
「ただただ多くの思い出がよみがえるよ。あれにはリー・トンプソンが乗り、マイケルが乗り、どこかで他の誰かも。多くのシーンを撮影したんだ。覚えているよ…。たしかあれはリー・トンプソンだったと思うんだけど、私たちは車の中に一定時間いなければならなくて、窓も閉めなくてはいけなかった。さらに、アインシュタインも一緒にいてね。息をするのがどんどん難しくなってしまった。つまり、とても楽しい時だったってこと」
息がしづらい少したいへんな撮影であっても、仲間と一緒に狭い車に乗っていたという楽しい思い出を話すクリストファーの言葉には、ほっこりすると同時に、なぜだか目頭が少し熱くなる…。
映画の公開から36年が経ち、クリストファーももう82歳。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編は作られることはないと、脚本家のボブは語ってきたため、キャストたちがふたたびキャラクターたちを演じることはないけれど、その思い出も含めて、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は愛され続ける。(フロントロウ編集部)