イギリス発の児童番組、『テレタビーズ』より仮想通貨が発行されたとして話題を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

4月1日に『テレタビーズ』の仮想通貨が発行

 『テレタビーズ』は、1997年にイギリスで放送が始まった子供向け番組。テレタビーランドという世界で暮らすティンキーウィンキー、ディプシー、ラーラ、ポーの4人がメインキャラクターで、それぞれカラフルな体をしており、お腹にテレビ画面、頭にはアンテナがついている。

 2021年3月31日、本作の公式ツイッターが奇妙な画像を投稿。ティンキーウィンキーとポーが怪しげに目を光らせて、七色に輝くハテナの前でクスクス笑っている。

 コメントには「さて…テレタビーズは何を隠しているのでしょうか?今週は何か大きなことがありそうなので、お楽しみに」というコメントと共に、#Bitcoin(ビットコイン)というタグが…。

 そしてその翌日、公式ツイッターは衝撃的なニュースを報告。なんと、『テレタビーズ』発の仮想通貨が作られたとのことで、コメントには「“タビー・コイン”の大きなハグ!このメダルは、ワイルド・ブレイン・ラボの特別なハグ・テックを使って作られたテレタビーズの公式仮装通貨です。#TubbyCoinというタグと一緒にいいね、シェア、コメントすればするほど、その価値が上がるよ。(価値を)月まで高めよう」というちょっと子供向け番組の公式アカウントとしては恐ろしいメッセージ。

『テレタビーズ』の仮想通貨の真相

 カンの良い人はもうお気づきかもしれないけれど、このニュースはエイプリルフールの嘘。と言っても全てが嘘だというわけではなく、お金の動きがあるのは本当。

 公式がツイッターで紹介した「ワイルド・ブレイン」は実は『テレタビーズ』の制作会社のことで、このキャンペーンは、カナダの慈善団体への寄付を募るためのもの。

 ワイルド・ブレイン社は、約44万円(5,000カナダドル)を最低金額として、#TubbyCoinというタグと一緒にいいね、シェア、コメント一回ごとに1ドル追加し、最大約88万円(10,000カナダドル)を、慈善団体Kids Help Phoneに寄付することを、公式サイト内で明かしている。

 Kids Help Phoneは、青少年が危機を感じた時に、電話やメールで相談することができる、安全で信頼できる空間を提供している組織。2020年、Kids Help Phoneは450万人の若者からの相談を受け、その数字は前年比137%も増加したという。

 『テレタビーズ』のチーフブランドオフィサーを務めるマイケル・ライリーは、「ハッピー・エイプリルフール!タビー・コインは実際には暗号通貨ではありませんが、タビー・コインを友人や家族などハグを必要としているすべての人たちと共有して楽しんでいただきたいと思います。ワイルド・ブレインが慈善団体に寄付をしているのは、冗談ではありません。この困難な時期に子供たちが必要な支援を受けられるように、私たちはKids Help Phoneに5,000ドルを寄付し、ソーシャルメディアでタビー・コインがシェアされるたびに1ドルを追加して、合計10,000ドルを寄付します。バーチャルなビッグハグを共有しましょう!」と、心温まるメッセージを送った。(フロントロウ編集部)

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