DMXが危篤
1988年にデビュー作『It's Dark and Hell Is Hot』をリリースし、一躍有名となった大御所ラッパーのDMXことアール・シモンズ。ラッパーとしてだけではなく、音楽プロデューサーや俳優としても活躍する一方、キャリア初期から私生活ではトラブルが多く、過去に何度も逮捕されている。
そんなDMXが、米時間4月2日に薬物の過剰摂取により自宅で心臓発作を起こし、ニューヨークの病院へ緊急搬送された。翌日、DMXの代理人が「昨晩、アール・DMX・シモンズが自宅で倒れ、病院に運ばれました。現在、彼はICUに入っていますが、危篤状態です。アールはこれまでずっと戦士でした。この状況は、彼が克服しなければならない新たな道を示しています」と声明を発表。
また、米時間4月4日にはDMXの元マネージャーであるナキア・ウォーカーが、「彼はまだ同じ状況です。肺と脳に問題があり、脳が活動していない植物状態のままです」と米Buzz Feed Newsにコメントし、依然として危ない状況だということを明かした。
DMXは過去に何度か薬物中毒の更生施設に入所しており、2019年に脱税の罪で逮捕された後に、薬物乱用とメンタルヘルスのための外来プログラムへの登録を裁判所に命じられていた。
DMXの危篤という報道を受け、ミッシー・エリオットをはじめ、チャンス・ザ・ラッパー、ケラーニ、シザ、そして以前は対立関係にあったジャ・ルールなどから回復を願う声が届いている。(フロントロウ編集部)