往年の名作『ゴーストバスターズ』
映画『ゴーストバスターズ』は1984年に公開されたSFコメディ映画。幽霊の研究を行なうさえない主人公たちが、幽霊退治のお手製ガジェットを使って戦うストーリーで大ヒットを記録し、1989年にはその続編である映画『ゴーストバスターズ2』が公開された。
2021年には、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のフィン・ヴォルフハルト、映画『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイス、マーベル映画『アントマン』シリーズのポール・ラッドを迎え、続編映画『ゴーストバスターズ:アフターライフ』が公開予定となっている。
また、『ゴーストバスターズ:アフターライフ』には、80年代のオリジナル版『ゴーストバスターズ』のメンバーであるビル・マーレイがピーター・ヴェンクマン博士役、ダン・エイクロイドがレイモンド・スタンツ博士役、ハロルド・ライミスがイゴン・スペングラー博士役、アーニー・ハドソンがウィンストン・ゼドモア役として参加することが報じられ、多くのファンを喜ばせている。
そんななか2021年のサンタ・バーバラ国際映画祭に出演したビル・マーレイは、『ゴーストバスターズ2』について、撮影当時の秘話を明かした。
ビル・マーレイ、『ゴーストバスターズ2』参加は不満だった
現在70歳のビルは当時、『ゴーストバスターズ2』を制作することに「非常に消極的」であり、スタジオがアイデアを提案するまでは、ピーター・ヴェンクマン博士役の再演を「全く急いでいなかった」とコメントした。
ビルはまた、「誰かが私を騙したんだ。アイヴァン(・ライトマン監督)が仕組んだのかどうかはわからないが、私たち全員を部屋に集めた。映画が公開されて以来、一堂に集まったことはなかったけれど、一緒にいるのは本当に楽しかった」と言い、「彼らは本当に素晴らしく、面白い人たちだよ」と続けた。
集まりに、“騙されて”参加したビルは、『ゴーストバスターズ2』を制作することに「非常に消極的」だったにもかかわらず、懐かしさに加え、スタジオからもらった続編の脚本が素晴らしかったため、「なんてこった、これはいけるぞ」と思い、続編への参加を決定したそう。
しかし制作が始まると、事態は一変。新たにもらった脚本に目を通すと、それは集まりの時にもらった脚本とは異なり、ビルがヴェンクマン博士役として興味を持った部分は全てカットされていた。
このことについてビルは「結局、彼らが書いたストーリーではなかった」と彼は明かし、「彼らは、私たちを騙して続編に参加させたんだ」と、不満をこぼした。ビルが異変に気づいたときにはもう遅く、「セットに行って、『どういうことだ?これは何なんだ?』と言ったけれど、もう撮影が始まっていたから、もはやどうやって成功させるかを考えざるを得なかった」と告白。
そして、「僕は2作目よりも1作目の方が好きかもしれない。最初のカットが一番深いからね」と語っている。
そんな一件がありながらも、ビルは最後に、新作の『ゴーストバスターズ:アフターライフ』について、「(フランチャイズを)本当によみがえらせてくれる」、「オリジナル映画の精神にマッチしている」と太鼓判を押した。(フロントロウ編集部)