『ミッション:インポッシブル』シリーズでベンジーを演じるサイモン・ペッグが、3作目でシリーズ初出演を果たした当時を振り返った。(フロントロウ編集部)

サイモン・ペッグ、アルコール依存症だった

 サイモン・ペッグがふたたびベンジーを演じる『ミッション:インポッシブル7』が、2021年内の公開を予定している。

 エドガー・ライト監督とニック・フロストとともに制作した『ショーン・オブ・ザ・デッド』や、『スター・トレック』、『宇宙人ポール』などでも知られるサイモン・ペッグだけれど、2006年にシリーズ3作目となる『ミッション:インポッシブル3』に出演して以来、ベンジーとしてもシリーズのファンから愛されてきた。

画像: 『ミッション:インポッシブル3』より。ⒸPARAMOUNT PICTURES / VAUGHAN, STEPHEN

『ミッション:インポッシブル3』より。ⒸPARAMOUNT PICTURES / VAUGHAN, STEPHEN

 しかし、トム・クルーズが主人公のイーサン・ハントを演じ、世界的大ヒットを記録したシリーズに3作目から加わることは、かなりのプレッシャーだったという。映画公開当時、36歳だった彼がそのプレッシャーと不安から逃げるために頼ったのは、お酒。

 「ビバリーヒルズにあるホテルの部屋にずっと居て、パニックで不安で、お酒を大量に飲んだことを覚えてる。(ホテルの部屋にある)ミニバー(のお酒)を全部飲んだんだ。そう感じたくなかったから。かなり不安で、ずっと飲んでいたから、自分のシーンをやるためにセットに行く時にはボロボロだった。それは自滅的なことだ。これらは一時的なものだし、問題は解決しない。抑圧するだけ。でもいつだってなにか問題があると分かってる時は、ビールを飲んで先延ばしにした。よくないよね」

過去を冷静に分析するサイモン・ペッグ

 英ポッドキャスト番組『Headstrong』でアルコール依存症について冷静に分析したサイモンは、続けて、当時の自分の感覚について語った。

 「アルコールが自分の血液に入ってさえいれば、自分が感じていることを麻痺させることができた。当然、これの唯一の問題は、常に酔っぱらっていなければならず、必ずアルコール依存症になるということだ。私の30代の終わりがそうだったように」

画像: 過去を冷静に分析するサイモン・ペッグ

 その後、専門家の助けを得て、物事にどう対処したら良いのか知ることができたという彼が、自身のアルコール依存症について語るのはこれが初めてではない。過去には、英The Guardianのインタビューで、『ミッション:インポッシブル3』に映る自分が道を見失っており、不幸せで、アルコール依存症であることが見て取れるため、『ミッション:インポッシブル3』は見返すことができないと話していた。

 しかし、3作目以降はすべての作品に出演してきたサイモン。その最新作『ミッション:インポッシブル7』は、2021年内の公開を予定している。(フロントロウ編集部)

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